絵本専門士・柴田香の絵本のトビラ④ 「シニアの皆さま、絵本を読んでみませんか?」

あけましておめでとうございます!
今年もリビング福岡・北九州の読者の皆さまに絵本や絵本まわりについての有意義な情報を発信していきたいと思っています。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

絵本の世界を体験することのたいせつさ。

クリスマス、年越し、お正月・・・と慌ただしく年末年始が過ぎていきましたが、この時期は1年のうちで最も季節感を感じる時期であるともいえます。

皆さんの中にも、絵本を選ぶとき、シーズンのテーマを積極的に手にする、という方も多いのではないでしょうか?
今であれば、「冬」「お正月」、少し先取りして「節分」「バレンタインデー」など、イベントや行事とリンクさせて読むと、何倍も楽しく読めたりしますよね。

ご家庭で読むときも、学校やおはなし会などで読むときにも共通して言えるポイントとして、絵本に出てくるものの実物に触れたり、実際に作ってみたりすることはとてもおすすめです。

たとえば、お正月の独楽や凧を作ってみる。
たとえば、世界の言葉で「あけましておめでとう」と言ってみる。
たとえば、雪や氷やつららに触れてみる。
五感を使って体験することは、子どもにとっても大人にとっても、何よりの学びとなります。
でも、わたしたち親世代にとっても「?」ということもありますね。
そんな時に強い味方になって下さるのが、シニア層と呼ばれる「おじいちゃん・おばあちゃん」世代の方々。
いま、シニアの方々に「絵本」が静かなブームになっているそうです。

シニアの皆さま、絵本を読んでみませんか?

昨年末、福岡で、大人の方を対象にした絵本の勉強会にいくつか参加しました。
どの会も参加者の多くは60代から70代、ベテランのボランティアさんと同じくらい、お孫さんや地域の子どもたちに向けて、これから絵本を読んでみたいのだけれど、という方が多かったのが印象的でした。

わたしは、「おじいちゃん・おばあちゃん世代」が積極的に子どもや絵本に携わって下さることに大賛成です。
なぜなら、私たち現役の子育て世代とはまた違った絵本の世界を子どもたちに手渡して下さる力を持っていらっしゃるからです。

いくつか、よいと思う点を思いつくまま挙げてみますと・・・

①読みに「年の功」の魅力がある
具体的に言えば、民話や昔話は、若い方よりうんと味が出るのです。
加えて言えば、男性だからこそ活かされるジャンルもあります。
とりわけ年配の男性にとっては「絵本」は少しとっつきにくいかもしれませんが、機会があればぜひチャレンジしていただけたら、と思います。

②時間的・精神的余裕がある。
共働きのママたちからよく聞くのが「絵本を読んであげたいけど、時間がなくて・・・」という声。
子どもたちの「もう一回!」のアンコールに応えてあげる心の余裕がなかなかない、という気持ちも、とてもよくわかります。
イライラしながら読んでもらう絵本、本当に子どもたちにとって楽しい時間でしょうか。
おじいちゃん・おばあちゃんの協力が得られれば、そこに少し余裕が生まれます。

③世代を超えて共通の時間を過ごすことができる。
おじいちゃん・おばあちゃんにも絵本の楽しさや魅力が伝われば、一緒に書店に行ったり図書館に行ったり、という楽しみも増えます。
そこから派生して、家族や地域の絆も強まると思うのです。
わたしはスマホやテレビにもいいところがあると思いますので、一概に否定はしませんが、絵本に触れる「ゆっくりとした時間」を世代を超えて共有できたら、双方にとってとてもいいのではないかと考えています。
来年度は、福岡市内の公共施設や企業さんのご協力のもと、シニアの皆さまとも一緒に絵本について学んだり、情報を共有したりする場を作れたら、と現在計画中です。

このコラムを読んで、「絵本、ちょっとおもしろそうかな?」と思われた、シニアの皆さま。
今年は一緒に絵本、読んでみませんか?
 

 

information*

◎「ことばと体験のキッズフェスタ in 福岡」が開催されます。

わたしも会場内「絵本専門士による読み語りのコーナー」にて、お待ちしています!

日時: 2017年2月25日(土)
場所: エルガーラホール(福岡市中央区)
参加費: 無料 要事前申し込み 応募者多数の場合は抽選
申し込み締め切り: 2017年2月9日(木)
 ※「ことばと体験のキッズフェスタin福岡」 特設ページ内申込フォームよりお申し込みください。

お申し込み・お問い合わせ: 文字・活字文化推進機構(http://www.mojikatsuji.or.jp/festa_fukuoka.html



◎ブログ「コウのことのはライブラリー」(http://ameblo.jp/koueue/)も随時更新中!
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