くらし 女性の起業あれこれ

彼女の起業ストーリーVol.4 起業は行動あるのみ

2016年度が終わり新年度となりましたね。
年始に決めた目標に向けて一歩半歩進んでいる人もいれば、これからそろそろやってみようかなと考えたり、どうしようかなと悩んでいる人もいらっしゃると思います。
 
新年度が始まるこのタイミングはリスタートするには絶好の機会。
ぜひ生かしたいですね。
 
さて、今回は久しぶりの起業ストーリー。
このコラムでお伝えしたいことがたくさんあってUPが追いつかないのですが、新生活が始まるこの時期だからこそ読んでいただきたくて、いろんな企画をすっ飛ばして今回ご紹介することにしました。
 
主人公は1年前に起業した情熱あふれるリンパケアセラピスト、松尾美保さんです。
 


 

思いは動いて形にする~松尾美保さん


松尾さんはリンパトリートメントとよもぎ蒸しの施術を提供するリンパケアサロン『ふわり』を経営されています。
もともとは別のお仕事を長年されていた松尾さんがリンパトリートメントのプロとして一歩を踏み出すきっかけとなったのは、整骨院でパートをしていた時に院長からリンパトリートメントの資格取得を勧められたことでした。

その時は入社したばかりで余裕がなかったため一度断ったものの、リンパトリートメントのよさを一人でも多くの方に伝えたいという思いが高まった松尾さん。
勉強を始めて見事半年後にはリンパトリートメントセラピストの資格を取得されました。
 
好きなことや興味のあることをもっと掘り下げたい。
その知識や経験を生かしたい。
そんな思いで資格の取得をめざす人は多いですよね。
しかし取った資格を実際に生かすために行動を起こせるかどうかーこの点がその後ビジネスまでつなげていけるかどうかの分かれ道ともいえます。
 
松尾さんは資格を取得されただけでなく翌月に自宅サロンをオープン!
できることからまずやってみるというこの行動力はすばらしいですよね。
 
さらに松尾さんは現状に甘んじることなく、よりよい条件でサロンが運営できるよう周囲に常に「こんな風にサロンをやっていきたい」という思いを伝え続けていました。
やがていつも通っている美容院のオーナーから「休店日にうちのスペースを使ってもいいよ」という願ってもない話を受けることができたのも、自分の思いを言葉にして伝えるという行動力の賜物ではないでしょうか。

「サロンを開くとなると店舗を借りるための初期投資がかなりかかるので勇気がいります。
月に7日間なら勉強しながらサロン運営の経験を積めるから、このチャンスを活かしたいと思いました」(松尾さん)
 
松尾さんが営業日数限定のサロンをオープンした美容院はこれまでサロンをしていた自宅とは異なるエリアにあり、土地勘がない中でのスタートは難しい面もありました。
しかし松尾さんはチラシのポスティングを兼ねて店舗周辺のエリアを歩きまわり、どんな土地柄なのか、自分のサロンのターゲットになる層がどれくらいいるのかなどを自らの足を使ってチェックされたのだとか。

ポスティングは大変な作業というイメージをもっていたのが、実際にやってみると思ったほど負担ではなく、いつも通りかかるマンションの管理人さんと会話をすることで地元の情報を得るなどむしろ楽しく続けられたのだそうです。

知り合いのお店を借りて開業するというのはかなりイレギュラーなケースですから、恵まれているとうらやましく感じる人もいるかもしれません。

しかしお話を伺っていると、やりたいと思ったらまず動いてみる、日頃から「私はこんなことをしたい」と口に出して周囲に伝える、そんな松尾さんの積極的な姿勢がチャンスを引き寄せ起業までのステップを自ら築いていかれたのだと感じます。


ピンチはチャンスに変えていく


こうして起業までの道のりをご紹介するととても順調に進んでこられたように見える松尾さんですが、実は体調を崩されて入院手術の生活を余儀なくされたり、起業に際してご家族の反対を受けたりとさまざまなピンチを体験されています。
 
特にご家族から起業について反対されたという経験は、このコラムを読んでいらっしゃる方の中にもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
女性が起業をする時に経験するハードルとしてよく聞く悩みでもありますね。
 
松尾さんの場合は、本気で起業を考えていることをご主人に理解してもらえるよう、前述したチラシ配りを含め今できることを続けるよう努めたのだとか。
そしてそんな松尾さんの姿を見てご主人が「真剣な気持ちで頑張っていたんだね」とサポートしてくださるようになったのだそうです。

身近にいるだけに現実的で厳しい目で意見を出してくれる家族が味方になってくれる、これは起業する上で大きな力になるのは間違いありません。
 
営業スタイルにおいても、美容院の休店期間を借りて月に7日間だけだったため特有の悩みがありました。
 
「営業日が少なく一人でやっていたので、予約が重なるとお断りするしかないこともよくありました。
せっかく予約してくださったのにと申し訳ない気持ちがありましたね」(松尾さん)
 
しかしこうした悩みを経験することでどうしたらよりスムーズにサロンを経営していけるかを考え、トライ&エラーで自分なりのスタイルを少しずつ固めていけるようになったのだそうです。

ピンチに思えることも行動することでチャンスに変えていける、そんな松尾さんのお話には勇気をもらえる方も多いはず。


起業は小さな行動ひとつひとつの積み重ね



何やら大きくて大変なことというイメージが強い起業ですが、実際に起業された松尾さんは「難しく考えずまずは自分ができることから始めてみるといいのでは」と話します。
 
「私も最初は手技を忘れないためにママ友さんたちに練習台になってくれるようお願いしたのが始まりでした。
小さな一歩を積み重ねていけば必ず道は開けますよ」(松尾さん)
 
起業を具体的に考え始めた時に松尾さんが利用したのは、福岡市のスタートアップカフェや国が運営するよろず支援拠点、民間団体の女性起業家スプラウトといった起業関連の支援機関のサポートシステムでした。
 
「分からないことや困ったことがあったら専門家に相談するのが解決の一番の近道。
それに人に自分の考えを話すことで気持ちの整理ができますよ」(松尾さん)
 
一人で悩まずに専門家からアドバイスをもらってすぐ実践する、これが松尾さんの起業のステップが順調に進んでいる理由のひとつではないでしょうか。
 
自宅、そして美容院でのサロン経営をされてきた松尾さんは、4月からスクール事業に本格的に取り組む予定で準備を進めていらっしゃいます。
起業したり現在のサロンメニューを増やしたい方のためのセラピスト資格取得講座や、自分で自分をケアする方法を学びたい方のためのセルフリンパトリートメント講座を開設予定なのだとか。
 
「今後はカフェとのコラボやフリースペースでのワークショップなども積極的に行っていこうと思っています。
さらにリンパトリートメントやよもぎ蒸しを通して健康と癒しをテーマにした新しい形のコミュニティを築いていきたいですね」(松尾さん)
 
資格や経験を生かしながらとにかく行動してみる。
松尾さんのアクティブな挑戦は続きます。

 
リンパケアサロン『ふわり』公式Facebookページ
https://www.facebook.com/fuwari.salon/

 
一般社団法人女性起業家スプラウト 公式HP→http://sprout.gr.jp/