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ストレスが原因の可能性も…8人に1人が罹患!?現代病の1つ「空気嚥下症(呑気症)」

8人に1人が罹患しているとされる現代病の1つ、「空気嚥下(えんげ)症(呑気(どんき)症)」について、福岡市医師会成人病センターの山口真三志先生に聞きました。

原因が特定できない胸焼けやゲップ
ストレスが原因の可能性も…

「空気嚥下症(呑気症)」は耳慣れない病名かもしれませんが、近年患者数が増え、日本人の8人に1人が罹患しているというデータがあります。主に食事の際に空気を一緒にのみ込む癖によって、胃や腸に大量の空気が貯まることにより、引き起こされる病気です。

◆主な症状と原因

胸焼けやゲップ、オナラのほか、吐き気や腹部膨満感などが主な症状です。これは逆流性食道炎などの消化器系の病気とよく似ているため混同しがちですが、自己判断せずにまずは消化器内科を受診し、内視鏡検査を受けましょう。検査の結果、逆流性食道炎やピロリ菌の可能性がないと判断された上で、初めて空気嚥下症の疑いが出てきます。

検査では異常が見つからないのに体の不調が起こる原因は、心因性が最も多いとされています。ストレスや神経症・うつ状態、不規則な生活などの理由で、空気をのみ込みやすくなってしまいます。

また、同様の他の病気を併発するケースも。ゲップが多い「非びらん性胃食道逆流症」や腹部膨満・オナラが多い「過敏性腸症候群(IBS)」、食いしばりや歯ぎしりをした時に、唾液と共に空気をのみ込む「かみしめ呑気症候群」では、慢性の頭痛・肩こり、こめかみ周囲の違和感があります。

◆予防法・治療法

この病気の特効薬はありませんが、ガスを排出する消泡剤・消化酵素剤を使うことはあります。また、心因性要素が強い人は、心療内科を受診する場合もあります。

まずは下表を参考に、自分がいつ、どんな状況で空気をのみ込んでいるか、把握することが重要です。特に食事の際には、よくかんでゆっくり食べる、前傾姿勢にならないよう姿勢を正して食べる、胃に負担のかかる飲食物を避ける、高脂肪食や甘いもの、刺激物、カフェイン・アルコールの大量摂取を控えるなど、日頃から気を付けましょう。

◆取材協力
福岡市医師会成人病センター
消化器内科 部長
山口 真三志先生

「ストレスを避けられない現代社会では、誰もが起こり得る病気です。思い当たる症状がある人は、まずは消化器内科に受診を」
https://www.fma-hp.or.jp/

リビング福岡2017年3月18日号掲載