ホンネ 男だから女だから

第2回「男性の家事・育児分担、福岡県はワースト3位 ~男性が家事に参加するために必要なこと~」

こんにちは。福岡市男女共同参画推進センター・アミカス副館長の宮﨑です。
 
夫の家事・育児の分担率、福岡県は大阪府、和歌山県に次いでワースト3位という結果が出ています。
(11月15日付「PREJIDENT Online」コラム「なぜ、日本の男は世界一家事をやらないのか」武蔵大学、杏林大学兼任講師の舞田敏彦氏の分析より)

1日当たりの家事・育児時間はトップの島根県99分に対し、26分です。
しかも最下位の大阪府は25分ですので、かろうじて最下位にならずに済んだというところです。
 
前回、少子化に少しでも歯止めをかけられないかというお話をしましたが、実は男性の家事・育児の分担が少子化に歯止めをかけられるかもしれないという興味深いデータがあります。

夫が家事・育児に積極的なほど第2子以降の出生率が高い!!


■子どもがいる夫婦の夫の休日の家事・育児時間別にみた
 この8年間の第2子以降の出生の状況



グラフを見ると一目瞭然ですね。
もちろん、家事・育児時間は一つの指標で、家族の、夫婦のコミニケーションの良さがもたらした結果だろうと思います。
それにしても、如実に数字に表れていますよね。

夫の家事・育児時間,日本は米国の半分,北欧の3分の1

 
それでは、日本の男性の家事・育児時間は諸外国と比べてどうなのでしょうか。

■男性の家事・育児時間

欧米諸国と比べるとはるかに短いということが分ります。
 
 

男性が家事・育児に参加するために必要なことは?


それでは、男性が家事・育児に参加するためには、何が必要なのでしょうか?

■男性が女性とともに家事,子育て,介護,地域活動に積極的に参加するために必要なこと(一部抜粋)

第1位「夫婦や家族間でのコミュニケーションをよくはかること」
お互いがどんな状況なのか、どうしてほしいのかをちゃんと知ることはとっても大事なことです。
そのためにはやっぱり会話は必要です。言葉で伝えることが大切です。
「夫婦だから言わなくてもわかってくれてるはず」というのは現実には難しいですよね。
そして、わかってくれるはずと思うのにわかってもらえないからイライラし、さらにコミニケーションが悪くなるという悪循環にはまってしまいます。
 
第2位「男性が家事などに参加することに対する男性自身の抵抗感をなくすこと」
そうなんです。男性には妙な抵抗感があるんですよねえ、なんか変な「男のプライド(?)」のようなものが。
アミカスで講演してくださった武蔵大学の田中俊之氏は、その変なプライドのことを「見栄」と言われました。
「人間、生きていくためにプライドはあった方がいいが、見栄はない方がいい」とも。
 
第5位「年配者やまわりの人が夫婦の役割分担等についての当事者の考え方を尊重すること」
みなさん,ついつい息子夫婦、娘夫婦さらには他人夫婦にまで余計な口出ししていませんか?
結構気になるんですよ、その口出し。
夫婦の形は皆それぞれです。言いたくてもぐっと我慢しましょうね!!
 

この抵抗感や口出し、「男性は外で働き、女性は家庭を守るべき」というあの固定的性別役割分担意識がまたまた大きく影響していると思います。男性も女性もこの意識の鎧を脱げるとずいぶん生きやすくなるんだろうなあと、やっぱりそう思います。
 
ただ、「男性諸君!さあ、変なプライドを捨てて、どんどん家事・育児をやりましょう!!」とも言えない、意識だけではどうにもならない大きな問題があります。

それが第4位の「労働時間短縮や休暇制度を普及することで,仕事以外の時間をより多く持てるようにすること」です。

長時間労働を前提とした我が国の労働慣行がまだまだ根強い中で、家事・育児をやりたくてもやれない状況もあるという現状を頭においておくことが必要です。

男性も「男性は外で働き、女性は家庭を守るべき」という意識のもとで、生きづらさを感じているのです。

次回以降でそのへんについてお話しできたらと思います。


福岡市男女共同参画推進センター「アミカス」
福岡市南区高宮3-1-1
http://amikas.city.fukuoka.lg.jp/