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Vol.14 寝苦しい暑い夜に眠りを誘うアロマの香り

アロマ空間デザイナー・アロマコンサルタント「AROMA-DIRECTION」 一刈 美穂です。

Vol.14 寝苦しい暑い夜に眠りを誘うアロマの香り



今回は、眠りを誘う香りとして「ラバンジン」をご紹介します。

リビング福岡・リビング北九州の紙面で2017年7月8日号「達人に聞く!熟睡の夏」特集の際、アロマの達人としてご紹介いただいた内容を詳しく説明いたします。


眠りや安眠効果がある精油「ラベンダー」をご存知の方は多いかと思います。しかし、なぜここであえて「ラベンダー」ではない「ラバンジン」をご紹介するのかを、まずご説明しましょう。

安眠効果について


安眠効果、そして、こころを癒したり安定させるのに必要なホルモンは、セロトニンと言われています。

セロトニンが不足すると精神的に不安定になり、イライラしたり、また不眠の原因にもなってしまい、ひどくなるとうつを発症しかねないものです。

セロトニンは主に太陽の光を浴びることで分泌されます。また眠気を促すメラトニンは暗くなると分泌され、ふたつが交互にバランスを取りながら精神を安定させ、正しい睡眠へ導きます。

セロトニンの分泌に役立つのが『酢酸リナリル』という成分を含んでいるものです。続いて酢酸リナリルの含有量の多いアロマをご紹介しましょう。

『酢酸リナリル』の含有量
・ラベンダー  40から45%
・ラバンジン  35から40%
・ベルガモット 30から40%
・プチグレン  40から55%
・クラリセージ 60から80%

安眠効果で有名なラベンダーよりも、圧倒的に『酢酸リナリル』の含有量が多いのは、クラリセージです。

なぜ「ラバンジン」?


しかし、今の時期の《暑い夏》に寝苦しさを和らげる効果として『カンファー』という成分(シャープでスーッと爽やかな香り)が上記の精油の中で「ラバンジン」にのみ入っています。
よって暑い時期、そして眠れない夜にお勧めのアロマとして選んでみました。

ラバンジンの特徴

原産地はフランス。
真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交雑種で、青または灰色の花や葉、茎を蒸留してエッセンシャルオイル(精油)を抽出します。
ラベンダーよりも強靭で痩せたや寒い土地でも生育し、標高もあまり選ばないため広く栽培することができます。
ラベンダーよりも香りが強く採油率も高く安価な部類に入ります。

ハーブ感の強いナチュラルな香りは男性用香水や化粧品の原料としての需要も高まっています。
スッキリ系の香りが好きな方に向いています。
ラベンダーよりもシャープで刺激的な香りです。


ラバンジンの効果・効能

①こころへの効果

真正ラベンダーと比べるとリナロールや酢酸リナリルの含有率が低いことから鎮静・リラックス面での作用は劣ります。
しかしラバンジンに含まれるカンファーにより、頭をスッキリとさせることでリフレッシュや集中力を高める効果が期待でます。

②からだへの効果

のどや鼻といった呼吸器系の不調にもラベンダーよりも浸透性が高く、高い効果が期待できるでしょう。
風邪や花粉症などで呼吸が苦しい時をはじめ、喘息、気管支炎、咳など喉の炎症全般に有効です。


ラバンジンの注意点

通経作用があります。妊娠中の使用は避けましょう。
敏感肌の方は肌への刺激がある場合もありますので、注意してご使用してください。
大量・高濃度での使用は控えてください。

寝苦しい夜にお勧めのAROMA-DIRECTIONオリジナルブレンド


スィートオレンジ・ラバンジン・ペパーミント・イランイラン・シダーウッドを5:4:3:2:1でブレンドしましょう。

全て揃ってなくても大丈夫です。ラバンジン・ペパーミント・シダーウッドの3種類でも十分です。

ペパーミントは清涼感のある香りで有名ですが、多すぎると目がさえる効果もあるのでご注意ください。

シダーウッドはウッディフローラルな香りです。ざわつく心を落ち着かせる効果があります。
個人的には歴史のある日本家屋にとても合う香りだと思います。《懐かしい》と言われ、ご年配に好まれる方も多い香りです。

ラバンジン・ペパーミント・シダーウッドの場合は、3:1:1の割合でブレンドしてみてください。
スーッと爽やかな香りが体感温度を下げてくれて、ラバンジンの優しい香りとシダーウッドの落ち着いた香りが眠りを誘ってくれることでしょう。
慣れてくるとお好みの割合でブレンドしてみるのも楽しみの一つです。

AROMA-DIRECTIONオリジナルブレンドアロマお勧めの活用法


今回の香りをアロマディフューザーに3滴~5滴を寝室に。もしくはティッシュペーパーやコットンに1滴~2滴垂らして枕元でお使いください。
※顔の近くでの強い香りは逆に覚醒効果となり目が覚めてしまいます。柔らかい香りをお勧めします。


今回のAROMA-DIRECTIONオリジナルブレンドの香りは8月の香り『Bonnes vacances~良いバカンスを~』として以下の場所で体験できます。
福岡…博多大丸1階総合案内所、岩田屋三越6階ゲストラウンジ
北九州…小倉井筒屋本館1階インフォメーションなど

上記にご案内した香りにプラス5種類合計10種類の香りをブレンドし《Bonnes vacances》と名付けています。




【精油を安全に使うために守っていただきたい10の注意点】

①精油は、少量でも皮膚に刺激を与える可能性があります。精油の原液を直接肌に塗らない・付けないように気を付けてください。また、必ず使用量を守ってください。

②精油を決して飲まないように。誤飲は大量の水を飲みましょう。

③刺激を感じたら、使用を中止しましょう。また、目の周りや皮膚の弱い所の使用は控えてください。

④3歳未満の乳幼児には、芳香浴以外精油は使わないように。
3歳以上8歳未満のお子さんも、大人の使用量の1/2程度までを限度として使用しましょう。

⑤火気に注意。精油は濃度が高く、引火する可能性があります。台所の使用には十分に注意。

⑥妊産婦やお年寄り、既往症のある方は、専門家にご相談の上ご使用ください。

妊娠初期から安定期に入るまでは使用してはいけない精油
ゼラニウム、ラベンダー、カモマイル、メリッサ(レモンバーム),パルマローザ、ユーカリ

妊娠中使用してはいけない精油
クラリセージ、ペパーミント、スペアミント、マージョラム、サイプレス、ジュニパー、
スウィートフェンネル、バジル、パセリ、ジャスミン、ローズ、ローズマリー、シダーウッド、 ミルラ(没薬)、レモングラス、セージ、ヒソップ、ペニーロイヤル、タイム、ベイリーフ(ローレル)、

⑦生理の重い人は避けたほうがよい精油
クラリセージ、ミルラ(没薬)、セージ、バジル、ジュニパー、フェンネル、ローズマリー

⑧高血圧の方の注意
ローズマリー・タイム・セージ・ペパーミント・バジル・グレープフルーツの使用は避けましょう。

⑨光感作作用(光毒性)のある精油の注意点。
果皮から採れる精油は日光に当たると日焼け、しみの原因になる場合があります。

⑩保存方法と使用期限・扱い方・購入の際の注意点。特に湿度が高い浴室や直射日光を避け、キャップをしっかり閉め風通しの良い冷暗所にて。15度~20度の場所が理想。真夏だけは、密閉容器に入れ、冷蔵庫の野菜室へ。

使用期限は開封後1年。圧搾法で抽出した柑橘系は半年が目安です。

お子さんやペットの手の届かない場所に保管してください。茶か青の遮光ビンに入った精油を、静かに傾け雫が落ちる様に使いましょう。

購入の際は《エッセンシャルオイル》《精油》など植物100%表示の物をアロマ専門店で、お好みの香りを、少量からお買い求めください。
アロマ空間デザイン事務所「AROMA-DIRECTION」代表。
銀行勤務、人材派遣会社代表等を経、1996年東京在住中に当時日本唯一のアロマテラピースクールにてアロマの第一人者栗崎小太郎氏に師事。
百貨店・病院・介護施設・ゴルフ場・飲食店・オフィス等にAROMA-DIRECTIONオリジナルの香りを調合し毎月変わるアロマ空間コンサル事業を展開。

現在エアーステーションひびきFM88.2「一刈美穂のWakuWakuな時間」ラジオパーソナリティー(毎月第4火曜15:00~16:00)。
熊本小国町森林組合と北九州市との共同プロジェクトによる小国杉アロマブレンド監修。アロマ講演会・商品開発等幅広く活動中。

《8月メディア出演予定》
8/22(火)15:00~16:00「一刈美穂のWakuWakuな時間」エアーステーションひびきFM88.2ラジオパーソナリティー
詳細はHP(http://aroma-direction.jp/)にて。