くらし アロマ日和

Vol.18 黄金にも匹敵する? クリスマスを彩る“聖なる香り”

アロマ空間デザイナー・アロマコンサルタント「AROMA-DIRECTION」 一刈 美穂です。

Vol.18 黄金にも匹敵するクリスマスを彩る聖なる香り

古代から受け継がれる神秘的な香りとして、また、最近はエイジングケアに関心がある人たちの間でも話題となった精油をご存知でしょうか?

クレオパトラやシバの女王も愛用していたと言われている「フランキンセンス」を今回ご紹介します。


フランキンセンスの歴史


フランキンセンスは、インドや中国、エジプトでは、神に捧げるために焚かれていたそうです。
また、新約聖書においては今から約2000年前、イエス・キリスト誕生の際に東方の三博士が黄金・没薬(ミルラ)・乳香(フランキンセンス)を捧げた話が登場します。

古代、ミルラやフランキンセンスは黄金と同等の価値がある存在と考えられており、紀元前40世紀のエジプト墳墓からも埋葬品として乳香が発掘されています。

ちなみに、黄金=偉大な商人、ミルラ=偉大な医者、乳香(フランキンセンス)=偉大な預言者を象徴するものであったという説もあります。

現在でもフランキンセンスの名産地として知られるオマーンには、古代の乳香交易路とも言える「フランキンセンスの国土(乳香の道)」という世界遺産も残っています。

フランキンセンスは、古代エジプト、バビロニア、ヘブライなど様々な文明の中で宗教儀式に用いられてきた存在と考えられており、世界でも歴史の深い薫香の一つに数えられています。

フランキンセンスの特徴


フランキンセンス(Frankincense)は、カンラン科の梅に似た外観の低木で、暑く乾燥した半砂漠地域に自生しています。

おもな産地としては、エチオピアやイラン、ケニア、ソマリアなどが有名で、樹皮そのものの香りは弱いのですが、精油として抽出し焚くことによって、独特な強い香りが広がります。

その香りはどこかスパイシーで、心を落ち着かせてくれる樹木の香り。
フランキンセンスはパチュリやサンダルウッドなどと同様、時間の経過に伴い香りが深みを増し、より良く変化する珍しい性質を持った精油です。

木の樹皮に傷を付け、取り出したゴム状の樹脂を蒸留することで、エッセンシャルオイルを抽出します。
傷を付けると乳白色の樹液が染み出すことから、別名「乳香」とも呼ばれているフランキンセンス。
樹脂として固まる前の樹液が乳白色~橙色であるため“乳白色の香”とする説と、運ばれてくる間に表面が白く粉が吹いたようになっていたとする説があります。

ちなみに、フランキンセンスという名称は、中世フランス語「真実の香り」Frank(真実)incense(香り)という意味に由来しています。
そのほか「オリバナム」と言う呼び名も使われていますが、ラテン語の“オレウム・リバヌム(レバノン産の油)”もしくはアラビア語の“乳”を表す言葉が語源とされているようです。

このようにフランキンセンスは古くから様々な面で利用されていますが、教会でお香としてが焚かれることから、その香りには神聖なイメージが強いのが特徴です。

フランキンセンスの効能・効果


心への効能

●悲しみの心をなぐさめ、不安をやわらげる。心を落ち着かせ、瞑想を深くする。

フランキンセンスの深みのあるスモーキーで上品な香りは、悲しみや緊張、イライラ、不安、パニックなど心と呼吸の乱れを落ち着かせてくれる作用があります。

瞑想や宗教儀式などに広く使用されていることからもわかるように、集中力を高めたり浅い呼吸を深い呼吸に導いたりするのに有効です。
また、かすかにレモンの様な爽やかさを含む澄んだ神秘的な香りは、気持ちを高揚させ、心を元気にさせてくれる精油です。

成分的に森林浴効果・強壮作用が期待できるα-ピネン、鎮静・リラックス効果が期待できるリモネンの含有率が高く、情緒不安定さを取り除き、自分をしっかりと持つためのサポートをしてくれると考えられています。


体への効能

●せきや気管支炎をやわらげる。体を温め、冷え性にも。

肺や鼻、のどの粘膜を鎮静する作用があり、咳や気管支の炎症を和らげるのに役立ちます。
また、消化器官の働きを高め、消化を促進したり胃を健やかに保つほか、身体を温め冷え性への効果も。利尿作用、子宮強壮作用などもあるとされています。

肌への効能

●肌を活性化させる。しわやたるみをケアし、ハリやつやのある肌に導く

「若返りの精油」として報じられたこともあるフランキンセンス。
実は古代エジプト時代には、既に若返り用のパックやローションなどの化粧品原料として利用されていたとも言われています。

フランキンセンスに期待される働きとしては、収斂(しゅうれん)作用と皮膚細胞の成長促進作用の二つが大きいでしょう。収斂作用によって肌を引き締め潤し、シワやたるみにはたらきかけるほか、皮脂分泌を抑えることにも役立ってくれます。

また、肌の強壮にも有効とされ、できてしまったシワや傷跡などの回復を促す働きも期待できるほか、ニキビ跡や妊娠線のケアなどにも役立ってくれるようです。

フランキンセンスには抗菌作用、消炎(炎症抑制)作用もあり、ニキビ予防や抑制も期待できます。
肌のキメを整える・乾燥から肌を守るなどの働きも期待され、あかぎれにも有効です。
肌タイプを問わず総合的に美肌作りをサポートしてくれる精油と言えそうですね。


フランキンセンスの注意点


※妊娠初期の利用は控えましょう。妊娠中期・後期の使用は可能ですが使用の際は体調に十分注意し、医師にも相談しましょう。


クリスマスの時期にお勧めのAROMA-DIRECTIONオリジナルブレンド

フランキンセンス精油、柑橘系の中でも甘い香りで人気の高いオレンジスィート精油、スパイシーで温かみのあるシナモンリーフ精油を3:2:1でブレンドしてみましょう。

上記のAROMA-DIRECTIONオリジナルブレンドの活用法

アロマバス

重曹大さじ1杯に対し上記のブレンドオイル3滴入れ混ぜ、お風呂に入れてみてください。心まで温かくなるような香りは日ごろのお疲れも癒してくれる事と思います。もしも肌に刺激を感じた場合はすぐに洗い流してください。


グッドナイトアロマ

ティッシュやコットンに1滴~2滴垂らし、枕元に置いてみましょう。温かみのある香りが深い眠りを誘ってくれますよ。神秘的な香りをどうぞ楽しんでください。


上記にご案内した香りにプラス9種類、合計12種類の香りをブレンドし、クリスマスを彩る聖なる香りをイメージして《Noel~ノエル~》と名付けて、以下の場所で体験できます。

福岡…博多大丸1階総合案内所、岩田屋三越6階ゲストラウンジ

北九州…小倉井筒屋本館1階インフォメーションなど


※注意点&免責事項:アロマセラピーは医療ではありません。ここに掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。事故やトラブルに関しての責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。



【精油を安全に使われるために守っていただきたい10の注意点】

①精油は、少量でも皮膚に刺激を与える可能性があります。精油の原液を直接肌に塗らない・付けないように気を付けてください。また、必ず使用量を守ってください。

②精油を決して飲まないように。誤飲は大量の水を飲みましょう。

③刺激を感じたら、使用を中止しましょう。また、目の周りや皮膚の弱い所の使用は控えてください。

④3歳未満の乳幼児には、芳香浴以外精油は使わないように。
3歳以上8歳未満のお子さんも、大人の使用量の1/2程度までを限度として使用しましょう。

⑤火気に注意。精油は濃度が高く、引火する可能性があります。台所の使用には十分に注意。

⑥妊産婦やお年寄り、既往症のある方は、専門家にご相談の上ご使用ください。

妊娠初期から安定期に入るまでは使用してはいけない精油
ゼラニウム、ラベンダー、カモマイル、メリッサ(レモンバーム),パルマローザ、ユーカリ

妊娠中使用してはいけない精油
クラリセージ、ペパーミント、スペアミント、マージョラム、サイプレス、ジュニパー、スウィートフェンネル、バジル、パセリ、ジャスミン、ローズ、ローズマリー、シダーウッド、 ミルラ(没薬)、レモングラス、セージ、ヒソップ、ペニーロイヤル、タイム、ベイリーフ(ローレル)、

⑦生理の重い人は避けたほうがよい精油
クラリセージ、ミルラ(没薬)、セージ、バジル、ジュニパー、フェンネル、ローズマリー

⑧高血圧の方の注意
ローズマリー・タイム・セージ・ペパーミント・バジル・グレープフルーツの使用は避けましょう。

⑨光感作作用(光毒性)のある精油の注意点。
果皮から採れる精油は日光に当たると日焼け、しみの原因になる場合があります。

⑩保存方法と使用期限・扱い方・購入の際の注意点。特に湿度が高い浴室や直射日光を避け、キャップをしっかり閉め風通しの良い冷暗所にて。15度~20度の場所が理想。真夏だけは、密閉容器に入れ、冷蔵庫の野菜室へ。

使用期限は開封後1年。圧搾法で抽出した柑橘系は半年が目安です。

お子さんやペットの手の届かない場所に保管してください。茶か青の遮光ビンに入った精油を、静かに傾け雫が落ちる様に使いましょう。

購入の際は《エッセンシャルオイル》《精油》など植物100%表示の物をアロマ専門店で、お好みの香りを、少量からお買い求めください。
アロマ空間デザイン事務所「AROMA-DIRECTION」代表。
銀行勤務、人材派遣会社代表等を経、1996年東京在住中に当時日本唯一のアロマテラピースクールにてアロマの第一人者栗崎小太郎氏に師事。
百貨店・病院・介護施設・ゴルフ場・飲食店・オフィス等にAROMA-DIRECTIONオリジナルの香りを調合し毎月変わるアロマ空間コンサル事業を展開。

現在エアーステーションひびきFM88.2「一刈美穂のWakuWakuな時間」ラジオパーソナリティー(毎月第4火曜15:00~16:00)。
熊本小国町森林組合と北九州市との共同プロジェクトによる小国杉アロマブレンド監修。アロマ講演会・商品開発等幅広く活動中。

《12月メディア出演予定》
12/26(火)15:00~16:00「一刈美穂のWakuWakuな時間」エアーステーションひびきFM88.2ラジオパーソナリティー
詳細はHP(http://aroma-direction.jp/)にて。