くらし アロマ日和

Vol.31 年の初めは、厳かな和風の香りをご紹介します。

アロマ空間デザイナー・アロマコンサルタント「AROMA-DIRECTION」 一刈 美穂です。

華やかで慌ただしい12月が終わり、厳かで穏やかな新年は和風の香りで空間を演出してみませんか?

アロマ日和Vol.31 
年の初めは、和風の香りをご紹介します。


『和風の香り』を問われると、どんなイメージが浮かぶでしょう?

日本家屋の畳の香りでしょうか?

ヒノキ風呂のヒノキの香りでしょうか?

心、静かに過ごしたい時など、慣れ親しんだ和風の香りの中でゆっくりとした時間を過ごすと落ち着くものです。

そこで、今回ご紹介する香りは『パイン(松)』です。

パインの特徴


森の中にいるようなシャープで爽やかな松の香りです。

パインの原産はオランダ、もしくはユーラシア大陸と言われていますが、現在はヨーロッパとアジアに多く生息しています。

樹高は40m、周囲は1mにもなる巨大な常緑針葉樹で、その針のような細長い葉と球果(松かさ)から精油が抽出されます。樹齢も500年近くになるものもあるようです。

パインは80種類程存在しますが、精油として一般的に使われるものは、オウシュウアカマツ、スコッチパイン、ヨーロッパアカマツ、パインニードルと呼ばれる種類です。

パインの歴史


パインは古代エジプトでは「薬草」に、アメリカ先住民は「虫除け」に利用していました。

まっすぐ伸びるパインの木は、古くから帆船のマスト等、重要な木材として、時にはマットレスに松の葉を詰めて使われることもあり、私たちの生活に役立ってきました。

魂を浄化する儀式といった宗教的に使われることもありましたが、心と体を強壮する力があるとされ、中医学やヨーロッパの植物療法では昔から利用されていました。

自然療法が盛んなドイツでは、今でも森林浴やマツ葉浴が推奨されています。

また、気管支炎や、結核、肺炎のような肺の感染症にも役立ってきたようで、最初は吸入として使用されていました。

その為、人々はパインの木がたくさん生育している地域に群がり、肺の様々な病気に卓効があったようです。

パイン精油は、心地よい芳香を持つ上、デオドラントや殺菌消毒の特性を生かし、感染症の治療や石鹸・入浴剤の原料として、またビールやワインのフレーバーなどにも幅広く用いられていたと言われています。

パインの効果・効能

心への効能


フレッシュな森の香りで気分をリフレッシュさせます。心が疲れて弱々しくなっているとき、衰弱したとき、落ち込んでいるときには気持ちを元気づけ、前に進むパワーを与えてくれます。

肉体的な疲労や精神疲労を感じるとき、エネルギーを補給し、再び活動的なモードに切り替える反面、興奮や激しい動機を抑えリラックスさせる効果もあります。

憂うつな気持ちを取り去り、他人に振り回されることなく、元気・活力を与える働きがあります。

頭がすっきりしないときや、リフレッシュしたいときに有効です。
 

体への効能


寒くて冷え切ったときや逆に暑くて火照ったときなど、体のそのときどきの必要に応じて、温めたり、冷却したりします。毛細血管を拡げ、血流を促進しうっ血を除き、手先を温め、肩こりや疲れを楽にする効果も期待できます。

副交感神経、すい臓、下垂体、副腎などを刺激すると言われ、ストレスを和らげて心身を安定させてくれます。

強力な殺菌・消毒効果によって空気を浄化し、風邪などの感染症を予防するとともに、のどの痛みや鼻づまり、息切れなど呼吸器系の不調全般に力を発揮します。

また、殺菌作用や消炎作用もあり、泌尿器系、生殖器系の疾患に使われています。

鎮痛・鎮静作用はリウマチ痛や関節炎にもおすすめです。

肌への効能


抗炎症作用があり、湿しんやアトピー性皮膚炎など、治りにくい皮膚のトラブルに使用される例があります。

強い殺菌消毒、デオドラント作用、筋肉痛や湿疹・ニキビのケアなど「お肌のトラブル」の緩和にもおすすめです。軟膏の材料にも使われています。

利尿作用も秘められており、むくみやセルライトの予防にも役立ちます。
 

パインの使用上の注意


特に敏感肌の方に刺激となることがあります。肌に使用する場合には濃度を薄めるなど注意して使用しましょう。

パインを使ったAROMA-DIRECTIONオリジナルブレンド


慣れ親しんだ柑橘系とスッキリとした森林浴の香りを合わせてみましょう。

お好きな方が多い「スィートオレンジ」・オレンジの葉から抽出される「プチグレン」・「パイン」・ウッディーで温かみのある「シダーウッド」・温泉のイメージが高い「ヒノキ」を5:4:3:2:1の割合でブレンドしてみましょう。
 

上記のAROMA-DIRECTIONオリジナルブレンドの活用法



①冬にお勧めしっとりアロマバス

スキムミルク大さじ1杯・コーンスターチ大さじ1杯、重曹大さじ1杯に上記のブレンドオイルを3滴垂らし、よく混ぜお風呂に入れてみましょう。

その他、ハチミツ大さじ1杯にブレンドオイル1滴をお風呂に混ぜる《ハニーバス》もお勧めです。

湯気と共に香りが立ち込め、心身ともにリラックスされる事でしょう。


②風邪の引き始めの芳香浴

アロマディフューザーをお持ちでない方の簡易的な方法として、使わないマグカップ(紙コップ)に熱湯を注ぎ、ブレンドオイルを1滴垂らしましょう。

旅行や仕事先などでもお勧めの方法です。

決して飲まないように注意してください。



③ハウスキーピングとして

重曹大さじ1杯にブレンドオイル1滴を混ぜ、カーペットやフローリングに撒き、掃除機を掛けましょう。

カーペットの汚れ・匂いを取り除く効果と、排気口からの空気が清々しい香りとなります。



上記にご案内した香りなど、合計10種類の香りをブレンドし、《Félicitations! ~おめでとう~》と名付け以下の場所で体験できます。

福岡…博多大丸1階総合案内所、岩田屋三越6階ゲストラウンジ

北九州…小倉井筒屋本館1階インフォメーション

熊本…鶴屋百貨店本館3階肌着売場など


※注意点&免責事項:アロマセラピーは医療ではありません。ここに掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。事故やトラブルに関しての責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。

【精油を安全に使われるために守っていただきたい10の注意点】

①精油は、少量でも皮膚に刺激を与える可能性があります。精油の原液を直接肌に塗らない・付けないように気を付けてください。また、必ず使用量を守ってください。

②精油を決して飲まないように。誤飲は大量の水を飲みましょう。

③刺激を感じたら、使用を中止しましょう。また、目の周りや皮膚の弱い所の使用は控えてください。

④3歳未満の乳幼児には、芳香浴以外精油は使わないように。
3歳以上8歳未満のお子さんも、大人の使用量の1/2程度までを限度として使用しましょう。

⑤火気に注意。精油は濃度が高く、引火する可能性があります。台所の使用には十分に注意。

⑥妊産婦やお年寄り、既往症のある方は、専門家にご相談の上ご使用ください。

妊娠初期から安定期に入るまでは使用してはいけない精油
ゼラニウム、ラベンダー、カモマイル、メリッサ(レモンバーム),パルマローザ、ユーカリ

妊娠中使用してはいけない精油
クラリセージ、ペパーミント、スペアミント、マージョラム、サイプレス、ジュニパー、
スウィートフェンネル、バジル、パセリ、ジャスミン、ローズ、ローズマリー、シダーウッド、 ミルラ(没薬)、レモングラス、セージ、ヒソップ、ペニーロイヤル、タイム、ベイリーフ(ローレル)、

⑦生理の重い人は避けたほうがよい精油
クラリセージ、ミルラ(没薬)、セージ、バジル、ジュニパー、フェンネル、ローズマリー

⑧高血圧の方の注意点
ローズマリー・タイム・セージ・ペパーミント・バジル・グレープフルーツの使用は避けましょう。

⑨光感作作用(光毒性)のある精油の注意点
果皮から採れる精油は日光に当たると日焼け、しみの原因になる場合があります。

⑩保存方法と使用期限・扱い方・購入の際の注意点
特に湿度が高い浴室や直射日光を避け、キャップをしっかり閉め風通しの良い冷暗所にて。15度~20度の場所が理想。真夏だけは、密閉容器に入れ、冷蔵庫の野菜室へ。

使用期限は開封後1年。圧搾法で抽出した柑橘系は半年が目安です。

ペットやお子さんの手の届かない場所に保管してください。茶か青の遮光ビンに入った精油を、静かに傾け雫が落ちるように使いましょう。

購入の際は《エッセンシャルオイル》《精油》など植物100%表示の物をアロマ専門店で、お好みの香りを、少量からお買い求めください。

 
アロマ空間デザイン事務所「AROMA-DIRECTION」代表。
銀行勤務、人材派遣会社代表等を経、1996年東京在住中に当時日本唯一のアロマテラピースクールにてアロマの第一人者栗崎小太郎氏に師事。
百貨店・病院・介護施設・ゴルフ場・飲食店・オフィス等にAROMA-DIRECTIONオリジナルの香りを調合し毎月変わるアロマ空間コンサル事業を展開。

現在エアーステーションひびきFM88.2「一刈美穂のWakuWakuな時間」ラジオパーソナリティー(毎月第4火曜15:00~16:00)。
熊本小国町森林組合と北九州市との共同プロジェクトによる小国杉アロマブレンド監修。アロマ講演会・商品開発等幅広く活動中。

《1月メディア出演予定》
1/22(火)15:00~16:00「一刈美穂のWakuWakuな時間」エアーステーションひびきFM88.2ラジオパーソナリティー
詳細はHP(http://aroma-direction.jp/)にて。