くらし アロマ日和

Vol.32 卒業のシーズンにこんな香りは如何でしょう?

Vol.32 卒業のシーズンにこんな香りはいかがでしょう?


アロマ空間デザイナー・アロマコンサルタント「AROMA-DIRECTION」 一刈 美穂です。

寒さが少し和らぎ、3月に入ると卒業式を迎えるご家庭もいらっしゃるかと思います。

成長の喜びと、巣立つ寂しさ、さまざまな感情を香りで表現してみましょう。

アロマ日和Vol.32は 卒業のシーズンにこんな香りはいかがでしょう?

今回ご紹介する香りは、柑橘系のミカンに似たフレッシュな香り『タンジェリン』です。

では『タンジェリン』を詳しく見ていきましょう。

タンジェリンの特徴


タンジェリンと非常に似た精油に「マンダリン」があります。

マンダリンもタンジェリンも植物分類としては同一品種であるCitrus Reticulata種に属します。

見た目の違いとしては、タンジェリンには種子は無く、マンダリンには種子があります。

果実はマンダリンよりもタンジェリンの方が大きく、果皮の色はマンダリンは成熟時が黄色~橙色、黄色っぽいのに対し、タンジェリンは橙の赤みが強く濃いオレンジ色、と区分されます。

ポンカンや温州みかんはマンダリンに含まれ、マンダリン系統は2月頃に、タンジェリン系統は11月頃に旬を迎える品種が多いようです。

マンダリンはスイートオレンジと似た性質と、フローラル感の混ざった華やかな香りであり、ポンカンにも似ていますがアメリカが原産です。

タンジェリンはオレンジにレモンを合わせたような清涼感のあるフルーティでフレッシュな軽さと甘酸っぱい香りが特徴です。

甘めの香りが良い時はマンダリン、軽めの香りだとタンジェリンで選ぶと分かりやすいようです。

タンジェリンはモロッコからアメリカに伝わったため、タンジール(Tangier)人(=モロッコ人)の名をとって、タンジェリンと言われるようになったと言われています。

また、1870年代に、アメリカ南部諸州に実生苗から果樹を育て始めたG・L・ダンシー大佐の名前を取って、「ダンシータンジェリン」とも言われています。

原産地はインド、それから中国を経てヨーロッパへ渡り、アメリカに広がったと言われています。

タンジェリンの効果・効能

心への効能


元気を与え、明るくしてくれる作用があります。

甘い柑橘系の香りには、柑橘類に多いリモネンという成分が含まれているためであり、特にタンジェリン精油には概ね90%以上をリモネンが占めています。

リモネンには鎮静作用(リラックス効果)があると考えられており、神経系の興奮を鎮めることで精神疲労やストレス軽減効果が期待されています。

不眠や眠りが浅い時のサポートにも優れていると考えられています。

ストレスが多いと感じる時はもちろんのこと、PMSや生理中・更年期障害など女性特有の精神的不調緩和にも効果が期待できます。

香りもクセの少ない爽やかな柑橘系、場所やシュチュエーションを選ばずメンタルサポートとして取り入れやすいのも魅力です。

体への効能


タンジェリン精油の主成分であるリモネンは胃腸の粘膜保護作用や消化吸収促進・腸の蠕動運動促進作用など、胃腸の活動をサポートする働きがあるようです。

リモネン含有が5%程度であるマンダリンよりもタンジェリンの方がリモネン含有量が高いため、胃腸トラブルのケアにはタンジェリンがより適していると考えられています。

ただし食欲増進作用もあり、ダイエット中の方や過食傾向の方はバランスを取りながら利用した方が良いと思います。

マンダリンはリモネン+γ-テルピネンの働きから風邪やインフルエンザ予防などが得意な精油とされています。

タンジェリンの場合はリモネン含有量が高い分γ-テルピネン含有量は少なくなっていますが、リモネンにも抗菌・抗ウィルス作用があるとされています。

加えて免疫機能正常化や血行を促すことで体を温める働きも期待されており、風邪予防にもある程度の効果は期待できると考えられます。

肌への効能


リモネンには血行促進作用があるとされており、特に末梢血管の血流を良くする働きが高いと考えられています。

このため、タンジェリンの精油も血行促進・手先や足先の冷え改善のマッサージオイルなどに取り入れられています。

ストレッチマーク(伸展線)と呼ばれる線は、太ったり、痩せたりを繰り返したり、妊娠して急に体重が増加しお腹やおしり、脚などに白く筋が入る場合があります。

この時、皮膚の真皮組織を強めるタンジェリン・マンダリンを使ってマッサージを行う事で、皮膚の細胞再生を助けてくれます。

妊娠線のケアを行う際は、安定期に入った妊娠5か月以降、必ず医師の承諾を得て行ってください。流産の経験や、妊娠初期にトラブルがあった方は特にご注意ください。

肌の血行を良くして強壮するということで美肌・アンチエイジングに、また、脂性肌やニキビケアに使われていますが、リモネン含有量が高いことから皮膚を刺激する可能性もあります。また弱いものの光毒性を持つことも指摘されていますので、日中やスキンケア(顔用)としての利用には注意した方が良いでしょう。

頭皮・髪への働きかけ


リモネンは髪の健康な成長をサポートし、抜け毛を予防する働きが期待されています。

また頭皮の血行を良くすることで髪に栄養を行き渡らせる・頭皮に詰まった油や汚れを取り除くなどの働きも期待でき、フケや髪のベタつき・パサつきなどが気になる方にも適しています。
 

タンジェリン精油の使用上の注意


光毒性があるため、肌へ使用した後は日光や紫外線を避けましょう。

皮膚を刺激することがあるので高濃度での使用は避け、敏感肌の方は注意して使用してください。

タンジェリンを使ったAROMA-DIRECTIONオリジナルブレンド


暖かな気分にしてくれる「タンジェリン」「スィートオレンジ」・キリっと爽やかな「ライム」・ユーカリとペパーミントを併せ持つ「ユーカリペパーミント」・ハーブ系でありながら甘くバラの様な香りの「ゼラニウム」を5:4:3:2:1の割合でブレンドしてみましょう。

今回のテーマである『卒業』の成長の喜びと、巣立つ寂しさ、切なさ、甘さ、明るさをこのブレンドで表現してみました。

上記のAROMA-DIRECTIONオリジナルブレンドの活用法


①芳香浴

アロマディフューザーにブレンドオイルを垂らしてお使いください。

アロマディフューザーをお持ちでない方の簡易的な方法は、使わないマグカップ(紙コップ)に熱湯を注ぎ、ブレンドオイルを1滴垂らしましょう。

旅行や仕事先などでもお勧めの方法です。

決して飲まないように注意してください。


②肌やヘアケアにマッサージオイルとして(2週間で使い切りましょう)

ベースオイル(キャリアオイル)としてホホバオイルを30mlに上記のブレンドオイルを5滴垂らし、マッサージしましょう。

疲れや、浮腫んだ脚のリンパを流す為に、また生理前などの腰の痛みなどにマッサージしてみましょう。

※光毒性がありますので、肌へ使用した後は日光や紫外線を避けましょう。

乾燥した髪の毛先にほんの少し付けるのもお勧めです。

また、お風呂に少し垂らしよく混ぜると、アロマバスとしてもお使いいただけます。


③香水を作ってみましょう。

無水エタノール5mlに上記のブレンドオイルを10滴を入れよく混ぜ完成です。

※光毒性がありますので、肌へ使用した後は日光や紫外線を避けましょう。

暖かく、明るく、爽やか、そして華やかな香りで演出してみましょう。

精油はブレンドする事で、香りの拡がり、立体的な香りとなります。

効果効能も何倍にもアップします。

是非色んな精油をブレンドして、お好みの香り作りを楽しみましょう。

上記にご案内した香りなど、合計10種類の香りをブレンドし、《fin d'études~卒業~》と名付け以下の場所で体験できます。

福岡…博多大丸1階総合案内所、岩田屋三越6階ゲストラウンジ

北九州…小倉井筒屋本館1階インフォメーション

熊本…鶴屋百貨店本館3階肌着売場など


※注意点&免責事項:アロマセラピーは医療ではありません。ここに掲載されている内容は、精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。事故やトラブルに関しての責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。

【精油を安全に使われるために守っていただきたい10の注意点】

①精油は、少量でも皮膚に刺激を与える可能性があります。精油の原液を直接肌に塗らない・付けないように気を付けてください。また、必ず使用量を守ってください。

②精油を決して飲まないように。誤飲は大量の水を飲みましょう。

③刺激を感じたら、使用を中止しましょう。また、目の周りや皮膚の弱い所の使用は控えてください。

④3歳未満の乳幼児には、芳香浴以外精油は使わないように。
3歳以上8歳未満のお子さんも、大人の使用量の1/2程度までを限度として使用しましょう。

⑤火気に注意。精油は濃度が高く、引火する可能性があります。台所の使用には十分に注意。

⑥妊産婦やお年寄り、既往症のある方は、専門家にご相談の上ご使用ください。

妊娠初期から安定期に入るまでは使用してはいけない精油

ゼラニウム、ラベンダー、カモマイル、メリッサ(レモンバーム),パルマローザ、ユーカリ

妊娠中使用してはいけない精油

クラリセージ、ペパーミント、スペアミント、マージョラム、サイプレス、ジュニパー、
スウィートフェンネル、バジル、パセリ、ジャスミン、ローズ、ローズマリー、シダーウッド、 ミルラ(没薬)、レモングラス、セージ、ヒソップ、ペニーロイヤル、タイム、ベイリーフ(ローレル)、

⑦生理の重い人は避けたほうがよい精油

クラリセージ、ミルラ(没薬)、セージ、バジル、ジュニパー、フェンネル、ローズマリー

⑧高血圧の方の注意点

ローズマリー・タイム・セージ・ペパーミント・バジル・グレープフルーツの使用は避けましょう。

⑨光感作作用(光毒性)のある精油の注意点
果皮から採れる精油は日光に当たると日焼け、しみの原因になる場合があります。

⑩保存方法と使用期限・扱い方・購入の際の注意点
特に湿度が高い浴室や直射日光を避け、キャップをしっかり閉め風通しの良い冷暗所にて。15度~20度の場所が理想。真夏だけは、密閉容器に入れ、冷蔵庫の野菜室へ。

使用期限は開封後1年。圧搾法で抽出した柑橘系は半年が目安です。

ペットやお子さんの手の届かない場所に保管してください。茶か青の遮光ビンに入った精油を、静かに傾け雫が落ちるように使いましょう。

購入の際は《エッセンシャルオイル》《精油》など植物100%表示の物をアロマ専門店で、お好みの香りを、少量からお買い求めください。
アロマ空間デザイン事務所「AROMA-DIRECTION」代表。
銀行勤務、人材派遣会社代表等を経、1996年東京在住中に当時日本唯一のアロマテラピースクールにてアロマの第一人者栗崎小太郎氏に師事。
百貨店・病院・介護施設・ゴルフ場・飲食店・オフィス等にAROMA-DIRECTIONオリジナルの香りを調合し毎月変わるアロマ空間コンサル事業を展開。

現在エアーステーションひびきFM88.2「一刈美穂のWakuWakuな時間」ラジオパーソナリティー(毎月第4火曜15:00~16:00)。
熊本小国町森林組合と北九州市との共同プロジェクトによる小国杉アロマブレンド監修。アロマ講演会・商品開発等幅広く活動中。

《3月メディア出演予定》
3/26(火)15:00~16:00「一刈美穂のWakuWakuな時間」エアーステーションひびきFM88.2ラジオパーソナリティー
詳細はHP(http://aroma-direction.jp/)にて。