くらし 防災あれこれ

9月1日は防災の日。使い慣れたものを多めにストック!台所防災術

防災は難しいものではありません。いつもしていることがいざという時に力になります。今回は、頑張りすぎない防災の備えを紹介します。

使い慣れたものを多めにストック!
災害への備えは日常生活の延長です

防災対策といえば、非常持ち出し袋(非常食)といった特別なものを連想しますが、「普段の暮らしの延長線上に災害への備えがあるという考え方が基本です」と防災士の上野直美さんは話します。

そこで、これから実践してほしいのが、「ローリングストック」という新しい非常食の備蓄法。乾パンなどを非常食として準備するのも大切ですが、日常生活の中で使う食材(乾物や缶詰、乾麺、レトルト食品など)を多めに常備して使いながら、いざという時のために備える賢い食材のやりくり方法。また、日頃から常温保存できる野菜を使うようにしていると、もしもの時も安心です。

被災時、ライフラインが復旧したのに食料不足…そんな状況を少しでも改善したい、普段から食べなれているものを食べて安心したいと誰もがそう願います。そのためには、非常時の買い占めより、日常の「ローリングストック」を心がけましょう。

「災害時にはいつの間にかおなかがすきます。目指すは〝日常のご飯〟。それが一番の元気の源となるのですから」と上野さん。災害時、安全・快適に過ごせる環境を自分たちで作らなければなりません。そんなときに活躍するのがキッチン小物。これもストックがあると二重丸です。

キッチン小物が大活躍!

小さいものは料理などに。ゴミ袋用の大きく厚手のポリ袋は水を溜めたり、大きなゴミを処理したり、切って開いて防寒・雨よけに使ったりと重宝します。
食器やフライパンなどに敷いて使用することで洗い物の軽減に。また、ラップは新聞紙と一緒に体に巻けば防寒代わりに、けがをした場合は止血や包帯、芯は骨折時の添え木など、いろいろ役立ちます。
クッキングペーパーはフライパンに敷いて使えば洗い物の軽減に。キッチンペーパーは雑巾や体拭き代わりにも!洗ったり絞ったりできる厚手のものがおすすめです。
水が十分使えない状態でまな板を使うのは食中毒の危険が高まります。キッチンばさみやピーラーがあればまな板を使わずに調理でき便利。また、少量のお湯で消毒できるのも魅力のひとつです。
普段は買い物や保温調理、パンを発酵させる保温箱として使えます。冷蔵庫が止まった時などの緊急時には保冷剤を入れて食材を保存すれば温度上昇を遅くすることができます。
素手で触りたくないものを触るとき。また、手が洗えない状態で食品を触るときにも! ゴム製、ビニール製、薄手、厚手など使いやすいものを置いておくと便利です。
電気やガスなどのライフライン不通時や長期非難生活にも大活躍(アウトドアのキャンプ用でも可)。ただし、燃料がなくなったらおしまいなので、要注意!

NPO法人日本防災士機構認定・防災士。博多あんあんリーダー会城南支部所属。安心安全まちづくり講座や子どもと地域を守る親子ミニ防災教室などで県内で活躍中

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