彼女の起業ストーリーVol.3 業界に新たな風を吹かせるために挑戦したい

こんにちは、女性起業家スプラウトの長菅由美子です。
 
7月の初め、福岡市内の経営者団体様や起業支援事業を行う企業様との合同ビジネスマッチング交流会が開催されました。
さまざまな業種や経営年数の経営者が80人以上集まるという盛り上がりようでした。
 
スプラウトの会員さんたちもたくさん参加してくださって、事業の新しいヒントを手にしていただいたようです。

こうした場に参加すると、普段ではまずお会いできないような業種や立場の方と直接話せるだけでなく、その会話から無形のヒントをたくさんもらえます。
ただいきなり一人で参加するには勇気がいるもの。以前参加したことがある人から紹介してもらうなどの方法がおすすめですよ。
 
さて、今回はご好評いただいている起業ストーリー第3弾。
このビジネスマッチング交流会にも参加していただいた笠ハル子さんをご紹介します。

アロマや癒しをテーマとした仕事のキャリアを生かしながら、さらに新しい挑戦をスタートされる意欲たっぷりの女性起業家です。
 

知識と経験を最大限に生かして起業~笠ハル子さん

アロマセラピーの施術とアロマ関連の講座開催や商品販売、病院やホテル・大学・保育園などの空間アロマプロデュースなどの事業を行っている笠ハル子さんは、起業5年目。

30年以上の年月で培った豊富な経験と知識を生かして主に九州エリアで実に幅広い活動をされています。

そんな笠さんはご結婚後、事務職として勤務していました。しかしもっと充実感を感じながら働く自分に変わりたいという思いを抱くようになり、エステサロンに転職してエステティシャンに転身されます。

その後さまざまな施術技術やアロマセラピーを学ぶ一方で、マネージャー職など責任ある立場も数多く経験。
30年以上の間にのべ16000人を超えるクライアントに携わるというまさにベテランエステティシャンとなりました。
 
そんなある日、勤務していたサロンが閉店することに。
笠さんは再就職先を探しましたがスキルを活かせる職に出会えず、じっくり考えた結果独立する道を選びました。

「2人いる子どものうち上の子はすでに独立していましたが、下の子どもはまだ大学生。
キャリアを活かしたかったですしいくつかお話もいただきましたが、結局自分で道を決めて進みたいと思いました」(笠さん)
 
こうして一念発起して独立に至った笠さんは、起業してからほとんど困らずにすんでいることがあります。
それは集客。

サロン経営において集客は頭を悩ませる課題のひとつとしてよく挙げられる項目ですが、笠さんの場合は新しくオープンしたサロンに前職からのお客様がたくさん通ってきてくださったため、ほとんど苦労せず今まで続けてくることができたのだそうです。
 
とはいえ、雇用されていた時にはなかった苦労ももちろんありました。
「つらかったのは資金繰りですね。BtoB(企業向け事業)の事業の入金は遅く、なかなかお金がうまく回りませんでした」(笠さん)
 
サロンを構えていると、外に出て営業に回るのもままなりません。
いかにBtoC(エンドユーザー向け事業)のビジネスとのバランスをとるか―これが起業時の、そして5年経った今でも大きな課題だと笠さんは言います。


 

心と体を癒すために開発した新しいメソッド


実は笠さんは、アロマヘッドヒーリングというメソッドの開発者でもあります。
 
「宇宙や自然を感じ、共に生きる。
そんなライフスタイルを知って技術に応用できたらと長年思っていました。
アロマヘッドヒーリングを開発したのはこの思いが原動力です」(笠さん)
 
アロマヘッドヒーリングとは、頭やデコルテのトリートメント技術とアロマの持つ力とを融合させた新しいメソッドです。
スマートフォンやパソコンの使用で頭部や肩まわりにたまっている凝りをほぐすことで、頭がすっきりするだけでなく目や首の疲れを軽減させる効果があるのだとか。
 
心と体を癒すには脳を癒すことがベスト-という笠さんの思いを凝縮し、体系化した癒しのメソッドであるアロマヘッドヒーリング。
笠さんのサロンshrimで受けることができるほか、職域への出張サービスも行っています。

スクールの卒業生たちがもっと活躍できる場がつくれないだろうか…という思い。
仕事や家事などの疲れが溜まりながら時間の余裕がなく、サロンに通うという発想にならない方を癒してあげたい…という思い。
この2つの思いが出張サービスに結びつきました。

このように、とても意欲的かつ積極的に事業を展開されている笠さん。
いよいよ、これまで地道に準備を重ねてきたある活動をスタートされます。


 セラピストとお客様の双方を幸せにしたい


長年業界に身を置き、さまざまなセラピスト仲間やスクールの卒業生たちの声を聞いてきた笠さんは、セラピストの世界に新しい風を吹かせたいと考えるようになりました。
 
「○○法のボディケアなら○○さん」「メンタルの○○法ケアなら○○さん」「ホメオパシーなら○○さん」と専門分野の違うセラピストを互いに紹介しあえる関係を大切にしたい。

そんな思いから立ち上げたのが、セラピストアワーズというセラピストのグループです。
現在18人程度のメンバーが活動中だそうです。

そしてさらに業界を活性化させることを目標として、日本語と英語表記のセラピストが信頼を置くセラピストが登録したセラピスト紹介・検索サイト「ヒーリングアイランドジャパン」を今秋オープンさせる予定。
 
「サービスを受けたいお客様は、メンバー登録によって限定価格での利用などの特典を受けられます。
安心してご利用いただけるよう、実際に利用した人のレビューが見られるようにもしたいです。
セラピストとお客様のつながりを近く、深くできるサイトにできたらうれしいですね」(笠さん)
 
さらにこんなうれしい一言をいただきました。
「このサイトの作成を依頼したのはスプラウトの会員さんなんです。
相互で協力し活躍できるスプラウトの存在があったからこそ、ここまでたどり着きました。」(笠さん)
 
現在はグループの組織化やサイトオープンの準備など多忙な毎日。
それでも自身の事業を軌道に乗せるという目標だけでなく、業界の活性化という大きな夢を実現させたいと活動されている笠さんの瞳は、きらきらと輝いています。
 

「ほんとうの仲間」がいれば何より心強い

起業をめざす人の中でも特に女性に多い発言のひとつに「群れるのがキライ」という言葉があります。
グループに所属せず自分の価値観を大切にして活動したい-といったニュアンスで使われていることが多いようですね。

確かに自分自身の中に軸をもって、ぶれずに活動することは起業家として大切なことです。
しかし笠さんもそうであるように、「ほんとうの仲間」がいることで手にするものは実に大きいのです。

いろんなタイプの女性起業家にお会いするたび、信頼できる仲間の重要性を痛感しますね。
友達や知り合いではないですよ、仲間です。

長くなってしまうので、このテーマについては次回じっくり書きますね。
お楽しみに!


サロンshrim(シュリーム)HPはこちら→★★★

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長菅由美子さん
住空間設計室 CUBE 代表 。(一社)女性起業家スプラウト代表理事。
2001年に独立し、住空間コンサルタントとして住空間全般のコンサルティング、コラム執筆、セミナー講師など福岡県内外の法人・個人を対象とした多数の案件に携わっている女性建築士。夫の転勤によるゼロからの営業基盤の再構築、約3年の出産育児休業のブランクによるリスタートを経験。現在は仕事と双子育児&家事を両立するべく奮闘中。
(一社)女性起業家スプラウト設立時から参画し、副理事としてさまざまな女性起業支援業務を担当。2015年に代表理事に就任。女性の起業支援にも力を入れている。