くらし 女性の起業あれこれ

夫ブロックは起業の新たなハードル?

 秋は起業関連の講座が数多く開講する時期。スプラウトでも女性を対象とした「創業塾」を8~9月に開催しました。

20数名の方に受講いただきましたが、驚いたのは皆さんからいろんな質問がどんどん出てくること。
しかも前向きな…なんとも積極的!

これだけの熱意があればきっと起業への一歩を踏み出す日も近いでしょうね。
 
その一方で、一部の受講生からは起業にあたっての悩みもご相談いただきました。
その中のひとつ、家族の協力を得られるかどうかという悩みについて今回はお話ししたいと思います。




 

今は働き方を選ぶ時代

一昔前の女性のライフステージは、「卒業するとすぐ結婚し専業主婦」もしくは「卒業して就職し、数年で結婚退職して育児に専念」といったパターンが圧倒的でしたね。
 
しかし10年ほど前からでしょうか、このパターンは崩れてきています。
特に働くという部分においては女性の意識そのものが大きく変わってきました。

結婚後も、そして出産後も働き続けることはもはや特別ではありません。
「働くか働かないか」ではなく「どう働くか」という視点に関心が移ってきています。
 
初回の記事『あなたの思いを起業で形にしよう』でも書いたように、起業は働き方のひとつ。
女性の活躍うんぬんと叫ばれ、イクメンやカジダンがもてはやされていても、育児や介護やパートナーの転勤などによって働きにくくなるのはやはり女性がほとんど。

だからこそ、働き方を自分でクリエイトできる起業をめざす女性が増えるのは自然なことだと私は思います。
 

ブロックするのは嫁だけじゃない!

ところで嫁ブロックという言葉、ご存じですか? 

転職市場で企業の採用担当者が使う業界用語だそうで、内定を出しても妻が転職先の給与や福利厚生の条件に反対する=ブロックするために採用が失敗に終わるという意味なのだとか。
最近は、起業したい夫が妻の反対にあい起業を断念する意味も含むのだそうです。
 
私はこの言葉を初めて耳にした時、すぐにこう思いました。

嫁ブロックがあるなら夫ブロックだってあるじゃん、むしろそちらの方が多いじゃん!
 
起業したいと相談したら「じゃあ子どもは誰が見るの?」と平然と聞かれたり、「家事をきちんとできるならいいよ」とクギを刺されたり、「何言ってんの、できるわけないじゃん」と相手にされなかったり。

起業しようと決めた女性が夫や親などの家族に相談をすると、9割方こういう反応をされます。
 
え、育児や家事と仕事のやりくりって妻だけがしなきゃいけないの?と思うわけです。

夢をもって挑戦する気持ちを認め、できる範囲でサポートするのは妻だけでなく夫も同じはず、ですよね。
嫁ブロックならぬ夫ブロックは、既婚で子どもがいる女性が起業をめざす上で新たなハードルだと言っても過言ではないでしょう。
 
逆に言えば、女性が起業しようと思ったら、そして本気でビジネスを進めようと思ったら、いわゆる夫ブロックをクリアする必要があるということかもしれません。


夫ブロックをクリアするためには?


起業をめざしていていわゆる嫁ブロックにあった男性は成功しにくい―起業の専門家の間ではこの意見が大半です。
もっとも身近な存在である妻を説得できないのに他人である取引先や顧客を説得できるわけがない、だから起業しても成功しないだろうというわけです。
 
少々乱暴な意見のような気もしますが、理由としては納得できますよね。
妻に理解や共感してもらえない事業計画で他人の理解や共感を得るのはおそらく難しいから。
 
そしてこれは女性の場合も同じです。

あなたが本気で起業しビジネスを進めることを考えるなら、その本気度合いを夫や家族に理解し共感してもらえるようきちんと説明することが大切です。
 
起業の動機が「好きだから」「友人に影響を受けたから」といったものでもかまいません。
ただし「毎月〇〇万円は売上を上げたい」「1年後には実績を〇件残したい」といった具体的な計画を公言するようにしましょう。

すると夫にあなたの本気であることが伝わって、育児や家事の協力を仰ぎやすくなる可能性は高くなります。
 
その計画が実現するかどうかは分からなくても大丈夫。
実現させようとする意欲と具体的な計画性をもっていることが重要です。

ビジネスを始めれば、相手に自分の主張を伝えて理解してもらうためにプレゼンや説得をしなければいけない機会はぐんと増えます。
そのための練習と思って、夫にしっかりビジネスプランをアピールしてみるといいですね。

ただし夫や家族が反対し続ける場合は、まずその意見を聞いてみてください。
あなたの計画が甘くて非現実的で、計画を見直すいい機会かもしれない。
逆に起業経験がない立場からの感情的なもので、突破してもいい内容かもしれない。

もらった意見を冷静に聞いてみて見えることもあるはず。

ひとりで育児も家事もビジネスも頑張るというのはおすすめしません。
上手に夫や家族の協力を得られるよう、まずは自分の思いを伝えてみてくださいね。



 
一般社団法人女性起業家スプラウト 公式HP→http://sprout.gr.jp/