くらし 女性の起業あれこれ

一年の計は元旦…ではなく年末にあり

2016年も残り一週間を切りましたね。

この一年に対する思いは皆さんそれぞれあって、「だから来年はこんな年にしたい!」という思いもまた強くされている時期ではないでしょうか。

私自身振り返ってみると、実にたくさんの方にお会いしてたくさんのお話を伺って、たくさんの汗や涙を流した一年でした。
涙と言っても心の中で流すうれし涙や悔し涙。この涙がまたひとつ成長につながっていればいいなと感じます。

一年の計は元旦にありと言いますが、私の感覚では来年のことを元旦に計画していたのでは遅い!
ということで、2016年最後のコラムとなる今回は、来年の計画を今立てるのにちょこっと参考にしていただけたら…ということをいくつかお伝えしたいと思います。




 

「土台をしっかりつくる」という意味


起業に関心をもった方なら、創業セミナーや関連書籍などでおそらく一度は「ビジネスの土台をしっかりつくろう」といった意味の言葉に触れたことがあるのではないでしょうか。

ビジネスをはじめるなら、提供する内容や対象・スキル・資金といったさまざまな面をきちんと固めて計画的に進めましょう―というニュアンスですね。

この考えはもちろん大事なことで、計画できることはしておくにこしたことはありません。
けれど起業前後の方にお会いしてお話ししていると、その計画どおりに進めなければいけない…とか、計画どおりに進まないから不安…といった声をよく聞きます。

曲がりなりにも16年間事業をやってきた立場から言っちゃいますと。

基本的に計画は崩れて修正するものです!

それを言っちゃおしまいでしょと言われそうですが。
実際のビジネスシーンではこれが現実です。

なぜかというと、計画を立ててすぐ実行しようがしまいが、状況は刻々と変化しているから。

いつまでも同じ商品が売れ続けたり、同じ販売手法が通用し続けたり、顧客ニーズが一定のままだったり…なんてことはありません。
変化していく状況に合わせて少しずつ軌道修正していくことは、起業家にとってはごく普通のことなんですね。

ただ変化していく状況に合わせる時に、自分の持ち味である部分まで変えてしまうのはNG。
状況に流されてぶれてばかりいてはビジネスとして成り立たなくなってしまいます。

ここだけは譲れないという軸をもって、それ以外の部分は状況の変化に合わせられるようゆるやかに決めておく。
しっかりした土台というのは何もすべてをガチガチに固めることではなく、軸とそうでない部分とのバランスがとれている状態だと考えるといいですよ。




 

「これはムダだ」と自分で決めつけることがムダ


今年は女性起業家スプラウトが主催や運営協力をしたイベントがたくさんあり、起業前の方からすでに事業が軌道に乗っている方までいろんな方と言葉を交わす機会がありました。

その中で実感したのは、「これはムダだ」と決めつけるのはもったいないということでした。

起業して10年経つある女性起業家がおっしゃっていたこんな話。

「起業してすぐの頃、得意先からいろいろ頼まれて対応するのに精いっぱいで自分のことができない!ってよくイライラしていました。
でも数年経ってふと振り返ったら、営業して契約がとれる力がいつのまにかついていたし、お客さんの求めていることがつかめるようになっていました。

ひたすら資料を作っていた時間がムダに感じたこともあったけど、やったことはちゃんと身につくんですね。
要はどんな作業でも自分がどうとらえてどう生かそうと工夫するかだと思います」

起業前後はやらなきゃいけないと気が急いてしまって余裕がないですから、こんな風にはなかなか考えられないかもしれません。

けれど自分自身の手や足や目や耳を動かしてやったことはけしてムダにはならないと私も思います。

「これはムダでしょ」と自分の価値観だけで決めてしまうと視野が狭くなりがち。
一年だけ…など期間を決めて、頼まれごとや単純作業をあえてやってみるというのは実はおすすめです。
そこから得られるものはきっとあって、けしてムダではないはずですから。






もし冒頭でおすすめしたように年末に来年の計画を立ててみようかなと思ってくださったとしたら、もうひとつあわせてやってみていただきたいことを紹介します。

それはやりたいことリストをつくること。

やるべきことリストではなくてやりたいことリストですよ。

私も今年、つまり昨年の年末にリストアップしました。
がんばって100項目!
リアルに実現できるかではなく「叶ったらうれしいな」という視点で書き出すので多くてもまったく問題ありません。
むしろたくさん書き出すほど楽しくなります。

100個が厳しいようなら10個でも大丈夫。
そしてそれを来年の一年間、時々見直しながら過ごしてみてください。

おそらく来年の今頃、数個は必ず叶っているはず。
なぜなら視覚化することでそれらを叶えようと無意識に意識が働くから。
人は目からの情報をもっとも印象的にとらえる習性をもっているので、書き出す→見るという作業を繰り返すことで意識を刺激することがポイントです。

さあ、2017年はすぐそこ。
忙しい年末ではありますが、少しずつ計画を立ててみてくださいね。





一般社団法人女性起業家スプラウト 公式HP→http://sprout.gr.jp/