特ダネトピック 編集部発!耳より情報

残席わずか!「幽玄」出演坂東玉三郎さん&鼓童メンバーにインタビュー

坂東玉三郎×鼓童、待望の共演第2弾
東京で完売した幻の舞台「幽玄」が博多座に!

坂東玉三郎さんと太鼓芸能集団・鼓童が2006年に初共演し、大きな話題を呼んだ「アマテラス」に続き、満を持して新作「幽玄」が誕生!東京公演で完売となったその舞台が、9月の博多座に登場しました。

歌舞伎界で不世出の立女形として、重要無形文化財保持者に認定される坂東玉三郎さんと、和太鼓のパイオニアとして世界で活躍する鼓童が出会ったのは17年前。2012年からは、鼓童の芸術監督も手がけています。その集大成といえる「幽玄」では、日本の伝統芸能「能」を題材に、芸術の新境地へと挑みます。

坂東玉三郎さんと鼓童の船橋裕一郎さん、
石塚充さん、大塚勇渡さんにインタビュー!

――「能」を題材に、というと、敷居が高そうなイメージがありますが
玉三郎 世界中に非常に多くの和太鼓グループがある中、鼓童がどのグループも踏み入れなかったものを学んで表現することで、違う境地が開けるのではないかと思い挑戦したんです。使う楽器も違いますし私自身も歌舞伎役者ですから、能楽そのものをやることはできませんし、そこを目標にはしていません。〝幽玄〟を言葉で説明するのは難しく、見てくださった方が感じていただき、空間や時間を自由に遊んでいただくしかない気がするのです。お客さまが劇場の外の世界へ自由に飛んでいけるような時間と空間を作るのが、私たちの務めだと思っており、劇場空間全体の音や雰囲気を楽しんでいただくのが、一番いいのではないかと思いますね。
 
船橋 稽古場では玉三郎さんは「お客さまがどう感じるか、どうすればお客さまが楽しめる舞台になるか」と常にお話しされていました。太鼓の特性上、自分たちが叩いていて気持ちいい、自分たちが出したい音を出してしまいがちですが、お客さまが気持ちよくなる音・メロディー・リズムを出していこうとすることで、太鼓の新しい領域に入っていけたかなと思います。
 
石塚 もともと私たち鼓童が扱ってきた音楽や芸能は、人間の汗や息を感じるような、人が生活の中で培ってきた民族音楽・芸能を題材にすることが多かったのですが、能楽は登場人物がいてストーリーがありつつも、自分というものを排除して演じなければいけないと感じています。「ちょっといつもの鼓童と違うんじゃない?」と感じていただけたらうれしいです。


――「羽衣」「道成寺」「石橋」の3つを題材にされたそうですが、どのように作品作りを進めていったんですか?
玉三郎 音楽と踊り、両方を作りながら進めていきました。新人からベテランまで、1つのテーマに対してさまざまなアイデアを膨らませ、それらをつなげ、また新たなアイデアを出して…と即興的に作ってきたんですね。ただ、見ていて「これは楽しめない」と思った時には「やめましょう」と言うこともありました。10日も20日もやってきたものを0にするのは、私にとっても大変なプレッシャーだったんですが、そう言わないと、いざというときに方向転換が全くできない。でも、十数年一緒にいる鼓童メンバーたちは、その理由がなんとなく分かっているんです。そんなとき「ちょっと行き詰まっているんだけど、どう思う?」と聞くと、すっとフレーズを出してきて「これはどうですか」と言う、そういう関係で作ってきたんですね。

――鼓童の芸術監督も務められていましたが、具体的にはどんな指導を?
玉三郎 舞台でお客さまに楽しんでいただくものとしてどうあるべきかということを、ずっと言っています。太鼓を叩くということをお見せするだけではなく、叩いているのを見て聴いているうちに、違う世界まで飛んでいける音楽を作らなければならないと言ってきました。


――鼓童として変化してきた部分は?
船橋 とらわれることがなくなってきたと思います。稽古場の雰囲気を見ていても、自由でいい空気が流れているなと感じますし、どこにも真似できないものを作っているという自負があります。
大塚 私は2014年の「永遠」という作品で、初めて玉三郎さんの演出される舞台に参加したんですが、初めは「なぜこんなことをしているんだろう?」と戸惑いがありました。今考えると、「自分がこうしたい」という思いが強かったんでしょうね。舞台や稽古をご一緒しながら、なぜ今こういう稽古をしていて、こういう演出でこういう衣装で…というのが、感覚的に分かってきたと思います。
石塚 すごく視野が広くなったと感じます。自由に足したり引いたりということが気が付いたらできるようになっていた、というのが大きいかなと思います。今までの感覚ではなかったようなものを取り入れたり、いらないなと思ったら簡単に削ったりという、フットワークがすごく軽くなったというか。本来そうでないといけなかったということに気付かせていただきました。
 

実際にその目で見て、「幽玄」の世界を感じて

博多座での公演初日から満員御礼の「幽玄」を、私も実際に見てきました。

幕が上がり、舞台上に鼓童メンバーたちが姿を現す前から、その世界観に圧倒されます!幽かに始まる音の広がり、空間の奥行き。「時間と空間を味わい尽くす」とでも言ったらいいのでしょうか、こんな贅沢な舞台の楽しみ方があるのか…という初めての体験でした。うーん、やっぱり言葉ではうまく伝えられません(笑)。

ぜひ博多座で体感を!インタビューでの玉三郎さんの言葉を、身を持って感じられるはずですよ。

「幽玄」博多座公演は9月18日(祝・月)まで。チケットを好評販売中。
話題作のため残席わずか!急いで予約を!
 
9月18日(祝・月)まで。残席わずか!
[演出・出演]坂東玉三郎
[出演]太鼓芸能集団 鼓童、花柳壽輔、花柳流舞踏家
[料金]A席16,000円、特B席13,000円、B席10,000円、C席5,000円
[問い合わせ・チケット予約]博多座(TEL 092-263-5555)まで
詳細はこちらから → http://www.hakataza.co.jp/