まち 編集部発!耳より情報

来年3月、福岡市美術館がリニューアルオープン。カフェやレストラン新設など全貌が明らかに

2019年3月21日(木・祝)にリニューアルオープンする福岡市美術館。
着々とでき上がっていく様子を目にしながら、「どうなっているか気になる!」という人も多いのでは。オープンまで待てない!!と言うことで、一足お先に内覧会へ出かけてきました。

大濠公園からふらりと立ち寄れる新アプローチ、そしてカフェ

福岡市美術館が今回のリニューアルで目指したのは、「つなぐ、ひろがる美術館」。美術ファンはもちろん、これまであまり美術館に足が向かなかった人たちにも気軽に訪れてほしい、という思いが詰まった工夫が各所に施されています。

まずひときわ目を引くのが、今回新たに作られた新アプローチ。大濠公園を散歩していたら、ついふらりと入りたくなるような、緩やかな階段と広々としたアプローチです。
ちなみにこちら、この階段をのぼった右手には新たにカフェがオープン。室内からは大濠公園の緑と水面が一望できる、まさに絶景カフェとなりそうです。気候が良い時期はパラソルを出してテラス席も設けるそうなので、それも楽しみですね。
1階カフェ
また、カフェの他に2階レストランもリニューアル。こちらからも同じく大濠公園の水景が一望できます。
2階レストラン
いずれも運営は(株)ニューオータニ九州。グルメも楽しめる美術館としても期待が高まります。美術館鑑賞後の余韻をゆっくり楽しめるように、カフェは夜7時まで、レストランは夜8時30分まで営業予定。あれこれと感想を語り合いながら時間を過ごしたり、ゆったりできるデートスポットとしても人気が出そう。

また、1階カフェのすぐ近くにミュージアムショップが移転・新設され、立ち寄りやすくなったこともポイント。所蔵品をモチーフにしたオリジナルグッズも計画されているそうなので、こちらも楽しみです。
新アプローチから見える大濠公園の景色

家族で行きたい美術館! キッズスペースやパパが使える授乳室も

また、キッズスペースも移転・新設されました。久留米市在住の作家、オーギカナエさんによるデザイン・制作で、美術館周辺の自然や収蔵品を元にデザインされ、壁のどこにでも貼れるクッションで楽しく遊べる工夫もされています。
キッズスペース
そして赤ちゃん連れに嬉しい授乳室も完備。女性専用授乳室はもちろん、男女用の授乳室にはシンクや水道を用意。粉ミルクを作って授乳・・・というシーンでも使いやすく配慮されています。
女性専用授乳室
また、教育普及でも多彩なプログラムを持つ福岡市美術館ならではの「アートスタジオ」も完備。子ども用のイスなども設置され、開館後はさまざまなプログラムが展開される予定とのこと。子どもたちが気軽にアートに触れられる場所として、家族で出かけたいスポットになりそうですね。
アートスタジオ

用途広がるミュージアムホール

また、これまで「講堂」として活用されてきたホールは「ミュージアムホール」という名称に変わり、見やすい座席になったほか、遮音性・遮光性も高められました。これまで「美術」に限定されていたものが、「文化、芸術、学術」に関する幅広い催しの実施が可能に。上映会や演劇、コンサートなど、多彩なイベントに対応できるホールに生まれ変わりました。
ミュージアムホール 撮影:㈱エスエス上田新一郎

「前川建築」と最新設備の融合

今回のリニューアルは、ル・コルビュジエの弟子であり日本を代表する建築家・前川國男の建築意匠を継承し、建物自体を福岡市民の共有の財産として後世に残していくことを大切にしてすすめられました。そのため、印象的なタイルなど、建築素材の形や色彩は継承しながら、時代に即した機能や来館者が快適に過ごせる空間づくりに配慮。動線やトイレのユニバーサル化もすすめられています。

また、コレクション展示室や特別展などを開催する特別展示室、市民活用の場となるギャラリーも、国内最高水準の展示環境を実現。

2階特別展示室 撮影:㈱エスエス上田新一郎1階 コレクション展示室 松永記念館室 撮影:㈱エスエス上田新一郎2階近現代美術室B 撮影:㈱エスエス上田新一郎
旧東光院所蔵作品だった重要文化財の仏像を展示する「東光院仏教美術室」は、寺院の山門をイメージした入口や仏像群を360度から観覧できる配置など、まるで寺院堂内にいるような厳かな雰囲気です。
1階 コレクション展示室 東光院仏教美術室 撮影:㈱エスエス上田新一郎

ダリ、シャガール、ウォーホル、バスキア、草間彌生も

そして福岡市美術館といえば、その錚々たるコレクションの数々。今回、40年以上の歳月をかけて蓄積されたコレクションを展示する機会を増やすため、コレクション展示のスペースを拡張したのも大きなポイント。傑作と名高いダリの「ポルト・リガトの聖母」をはじめ、シャガール、ウォーホル、バスキアなどのコレクションをまた満喫できるようになる日が楽しみですね。もちろん、草間彌生の代表作「南瓜」も!

リニューアルオープンは2019年3月21日!

今回の内覧会に際して福岡市美術館副館長の中山喜一朗さんは、「今回のリニューアルは『つなぐ、ひろがる美術館』の第一歩。これから私たちは、福岡のミュージアムのフラッグシップとして活躍していきます。時代に即したリニューアルで、これまで以上に、より多くの人と美術を結び付けていきたい。そして、福岡を訪れるゲストが来たら『美術館へ連れて行こう!』となれば。」と話しました。
福岡市美術館の中山喜一朗副館長タッチディスプレイのデジタルルーペを使って、収蔵品の細部を拡大してみることができる「みどころルーペ」
施設がいよいよ完成し、来年3月21日の開館に向けて、館外に保管していた美術品の輸送や搬入が始まります。開館まであと5カ月足らず。期待を高めながら、その日を待ちましょう!
 

空撮映像で見る福岡市美術館