まち ふくおかの宝

栽培面積が全国2位を誇る「福岡いちじく」

大切に伝えていきたい福岡の伝統、文化や人物、名所、特産品などを紹介する「ふくおかの宝」。2回目は、料理やお菓子などアレンジできる県のブランド果物「福岡いちじく」です。
取材協力/JA全農ふくれん園芸部
とよみつひめ

栽培面積が全国2位! 珍しく3品種を栽培

イチジクの栽培面積が全国2位を誇る福岡県(平成28年度 日本園芸農業協同組合連合会調べ)。2~3年で収穫できるとあって、育てやすいといわれています。

現在、県内で生産されているのは、全国的にも珍しい3品種。日本古来の「蓬萊柿(ほうらいし)」、全国で最も多く栽培される「桝井ドーフィン」、そして地元生まれの「とよみつひめ」。これらが「福岡いちじく」のブランドで出荷されます。

甘味たっぷりでキュート「とよみつひめ」

福岡県では、全国に先駆けて平成元年から新品種育種の取り組みを開始。試行錯誤の末、ついに平成18年に福岡県農林業総合試験場豊前分場で独自開発された品種「とよみつひめ」が誕生しました。

糖度が高く甘味が強く、たっぷりな果実となめらかな舌触り、小ぶりで食べやすい「とよみつひめ」。名前の由来は、誕生の地、豊前の“とよ(豊)”と、“みつ(蜜)”のようにトロリと強い甘味、お“ひめ(姫)”さまのようにかわいらしいフォルムと美しく鮮やかな色合いからです。現在、県内20カ所のJAで作られ、中でも「筑前あさくら」が、いち早く栽培をスタートしました。

「とよみつひめ」の旬は8~10月頃。「蓬萊柿」「桝井ドーフィン」の旬は夏から秋にわたり、夏果が6~7月頃、秋果が8~9月頃。料理やお菓子など、幅広くアレンジできるフルーツです。

「赤紫色で赤が濃く、適度にやわらかさのある果実を選んで」と内田為信さん
定年退職後、朝倉で9年前から「とよみつひめ」を育てている内田為信さん(JA筑前あさくら・とよみつひめ部会・部会長)。4カ所で320本もの株を持ち、JA筑前あさくらの10アール(1000m²)あたりの生産量で4年連続優秀賞を受賞しています。80人以上いた同部会の生産者は、九州北部豪雨の影響もあり、75人に(2018年6月時点)。

「堆肥を作ったり、害虫対策をしたり、毎年栽培方法を改良。店頭に並ぶ時には食べ頃になるよう、あと1・2日後に熟すものを収穫しています」と内田さん。

リビング福岡2018年7月14日号掲載 ※情報は掲載時点のものです