大濠公園には2つの美術館があった?

福岡市美術館の学芸員ならではの目線で綴る、福岡とアートに関するミニ知識
90年前の「美術館」は美術館の対岸、現在のどんぐり公園辺りにありました

福岡市美術館がリニューアルする2019年は、開館40周年にも当たるおめでたい年です。当時は、福岡市内初、しかも国内有数の規模を誇るとあって、にぎにぎしい開館セレモニーが催され、祝砲まで打ち鳴らされたほど。

当館が市内初と思いきや、なんと今から91年前にも、大濠の地には「美術館」があったのです。

1927年、福岡城の西側のお濠を埋め立てて、東亜勧業博覧会が開催されたのですが、その際、「美術館」が建設されていたのです。博覧会跡地は1929年に大濠公園に生まれ変わりました。その50年後に、福岡市美術館は誕生したのです。

岩永悦子さん(福岡市美術館学芸課長)
現代の専門はアジア・日本の染織です。そこを基点にヨーロッパやアフリカにも視野を広げています。

福岡市美術館HP
http://www.fukuoka-art-museum.jp/

リビング福岡2018年5月12日号掲載 ※情報は掲載時点のものです