この秋、博物館が浄土になる?

福岡市博物館の学芸員ならではの目線で綴る、歴史や郷土などに関するミニ知識
五趣生死輪図 江戸時代  飯塚市・西光寺蔵

人は死んだらどうなるのか。仏教では六道(天・人・修羅・餓鬼・畜生・地獄)のいずれかに生まれ変わり、これを永遠に繰り返すと説明されます。その様子を表したのが「五趣生死輪図」(修羅道がないバージョン)です。赤鬼が回す輪の中心には生死を繰り返す原因となる貪欲(鳥)・怒り(蛇)・無知(猪)が描かれています。

特別展「浄土九州―九州の浄土教美術―」(11月4日まで開催中)では、このほか地獄図や極楽浄土図、阿弥陀如来像など、九州の風土が生んだ浄土教美術200点を公開しています。

末吉武史さん(仏教美術担当)
奈良県出身ですが九州の仏像研究をライフワークにしています。浄土九州展のブログ「西方に極楽あり」もぜひ。

福岡市博物館
http://museum.city.fukuoka.jp/

リビング福岡2018年9月29日号掲載 ※情報は掲載時点のものです