地元に残る、福岡を描いた最古の絵画

福岡市博物館の学芸員ならではの目線で綴る、歴史や郷土などに関するミニ知識

福岡を描いた絵画作品で、地元に残る最古の作品が「志賀海神社縁起」です。今から約700年ほど前に描かれ、縦154.8cmもある大画面です。

同社は、博多湾の入口、玄界灘に臨む志賀島に鎮座します。浜辺の鳥居から一直線に伸びた参道が山を背にした社殿に続く様子が描かれています。右側は断崖で、すぐ下まで海が迫っています。

現在、崖下は埋め立てられ駐車場になっていますが、地形はほぼそのまま現在と同じ姿。この縁起は、絵画や文芸作品を通して中世の博多の風景を紹介する企画展「中世博多の風景展」(10月30日~12月24日)で展示します。

堀本一繁さん/歴史(中世)担当学芸員
「福岡市内には観光場所がない、という声をよく耳にしますが、当館の常設展示室には福岡の見所が満載です」。

福岡市博物館
http://museum.city.fukuoka.jp/

リビング福岡2018年10月20日号掲載 ※情報は掲載時点のものです