まち ふむふむ福岡博物メモ

「なぎさの古墳」の謎

福岡市博物館の学芸員ならではの目線で綴る、歴史や郷土などに関するミニ知識

上の写真は「卑弥呼(ひみこ)の鏡」とも呼ばれる三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)の一種。鏡面の反対側に、古代中国の神仙思想にもとづいた図像が立体的に表現されています。

左右の神は基本的な図像ですが、上下にある馬4頭が引く馬車の図像が特色。三角縁神獣鏡の中でも、1%に満たない珍しいタイプです。

この鏡が出土した遺跡は地下鉄藤崎駅の近辺。発掘調査によって、昔の博多湾を望む砂丘から3~4世紀の古墳が約20基見つかりました。2019年3月31日(日)まで開催中の企画展「海と遺跡-古墳時代-」では、発掘された「渚の古墳」の謎にせまります。

森本幹彦さん/考古担当学芸員
奈良県出身。「邪馬台国は近畿説を支持していますが、専門は弥生時代の福岡にあった奴国と伊都国の考古学です」

福岡市博物館
http://museum.city.fukuoka.jp/

リビング福岡2018年12月15日号掲載 ※情報は掲載時点のものです