まち ふむふむ福岡博物メモ

福岡の近代史にふれよう

福岡市博物館の学芸員ならではの目線で綴る、歴史や郷土などに関するミニ知識

野村望東尼像 1936年(昭和11年)
福岡市博物館所蔵

1936年(昭和11年)に製作された野村望東尼(もとに/ぼうとうに)像です。凜(りん)とした表情が印象的ですね。

野村望東尼(1806~1867)は、書家の二川相近、歌人の大隈言道に学んだ女流歌人。晩年、福岡藩の平野国臣や萩藩の高杉晋作ら勤王の志士たちと交流を持ったことで知られています。

この像は、博覧会で福岡の近代史を紹介するためにつくられました。昭和戦前の「明治」のイメージをうかがわせる資料です。「明治」にまつわる福岡の人びとのイメージを探る展覧会「明治を想う」で、この像を3月3日(日)まで展示しています。

野島義敬さん(歴史担当学芸員)
「息子の写真を撮るのがマイブームです。ヒトの想い出ひとつひとつは、いずれ歴史になるかもしれません。想い出も、物も、大事にする気持ちが重要ですね」

福岡市博物館
http://museum.city.fukuoka.jp/

リビング福岡2019年1月12日号掲載 ※情報は掲載時点のものです