まち ふむふむ福岡博物メモ

困った顔のおじさん、実は…

福岡市博物館の学芸員ならではの目線で綴る、歴史や郷土などに関するミニ知識
二川相近画賛「宮本武蔵像」(部分) 紙本墨画/1831(天保2)年

上の写真、信じられますか? これが剣豪・宮本武蔵だなんて。

福岡藩の儒学者・二川相近(ふたがわすけちか)が描いた絵で、上部には“すごく強いけれど心身はリラックスしている”といった意味の漢詩があります。

この“ユルさ”が武蔵の強さだということでしょう。木刀の塗り方、顔や衣の輪郭線は丁寧なので、案外、形のない“強さ”を真面目に表現しようとした絵かもしれません。

この絵で笑えた方には、5月6日(振休・月)まで開催中の「ゆるカワ日本美術」も、オススメです。

佐々木あきつさん/学芸員
美術(絵画)担当。「“ゆるカワ”には程遠い2歳児子育て中。ゆるふわパーマも憧れるけれど、まずは毎朝の寝癖を直したい」

福岡市博物館
http://museum.city.fukuoka.jp/

リビング福岡2019年3月2日号掲載 ※情報は掲載時点のものです