まち ふむふむ福岡博物メモ

“女性活躍”の時代?


福岡市博物館の学芸員ならではの目線で綴る、歴史や郷土などに関するミニ知識
防空訓練中のバケツリレー 1941(昭和16)~1945(昭和20)年頃 福岡市博物館所蔵

戦時中に撮影された1枚の写真。一列に並んだ女性たちが、順々にバケツを回しています。

空襲に備えた防空訓練の一環、消火訓練の1コマです。訓練の参加者の多くは女性で、よく見ると、バケツに「萱」の文字があります。萱堂町(かやのどうまち/現在の福岡市博多区奈良屋町)で行われた訓練のようです。男性が徴兵されたり軍事産業に従事したりする中、家庭で、地域で、社会で、女性の力が必要とされました。

8月18日(日)まで開催中の「戦争とわたしたちのくらし28」では、戦時期の女性たちの暮らしを紹介しています。

野島義敬さん/歴史担当学芸員
専門は近現代史。「令和が始まり、昭和がより遠く感じられます。博物館で昭和の〝戦争の時代〟の大変さをふりかえっていただければ幸いです」

福岡市博物館
http://museum.city.fukuoka.jp/

リビング福岡2019年6月21日号掲載 ※情報は掲載時点のものです