グルメ&レシピ 特集(グルメ)

秋はきのこ!育てたり、採ったり、愛でたり…きのこのあれこれ

いまや1年中手に入りますが、やっぱりきのこの旬は秋。
さらにおいしく食べるために、きのこの魅力を農学博士の川村倫子さんに教わりました。

キュートな縁の下の力持ち

日本には約6000種のきのこがあり、その中で食用は200種ほど。食卓にのぼるものは地球上の菌類からするとほんの数%にしか過ぎないのですが、食べておいしい上に健康効果まである。小さいのに、人の食を支える力があるんです。その上、形の愛らしさといったら! たまりません。

そして忘れてはいけないのが、森の分解者だということ。植物や動物の遺体などの有機物をきのこが無機物に分解します。もし彼らがいなかったら、地球は汚れたまま。地球の物質循環システムの重要な役割を果たしているんです。里山の保全から、地球環境にまで影響する、重要な生物なんですよ。日々の食卓のことから環境問題まで広がる、すごい奴らなんです!

川村 倫子さん
農学博士。大学で9年間きのこの研究をしたのち、実家のきのこ農家「宝珠山きのこ生産組合」に就農。きのこ愛が高じて、「好き!をいろんな人と共有したい」と、「フクオカきのこ大祭」を主宰している
●宝珠山きのこ生産組合
http://kinokokumiai.or.jp/
シイタケをメインに生産。土日は直売所でとれたてが買えます

実は、長野、新潟に次いで、福岡のきのこ生産量は全国3位。特に大木町がその生産量のほとんどを占めています。ただ、消費量はそんなに多くないのが悲しいところ。もっと、地元福岡産のきのこを食べましょう!

健康維持の要として、“菌”を食事から取り入れて腸内環境を整える“菌活”。菌そのもののきのこを食べることも、菌活です。食物繊維が豊富で、おなかの調子を整えてくれます。不足しがちなビタミンやミネラルも多く含まれ、しかも低カロリーでヘルシー。種類で量は異なりますが、抗がん剤をはじめ薬にも使われるβグルカンという成分も。毎日食べて、きのこの力をゲット!

三大うまみ成分のイノシン酸、グルタミン酸、グアニル酸のうち、きのこにはグアニル酸が含まれます(特にシイタケは豊富)。イノシン酸を含む肉やカツオ節、グアニル酸を含む昆布と一緒に料理することで、うま味は掛け算の相乗効果!
普段の料理にきのこをプラスするだけで、料理上手に。

九州一のきのこ生産地・大木町では、エノキ、シメジ、エリンギなど馴染み深いものに加えて、珍しいきのこも生産しています。福岡市内ではあまり流通していないものも…。「道の駅おおき」では全て販売中。注目の新きのこ、ぜひ食べてみて!

ヌメリスギタケ
福岡県でしか栽培されていないレアきのこ。肉厚で、食感はシャキシャキ!皮膚を守るビタミン、カルシウム、鉄分が豊富。

雪嶺たけ
大木町の農家が、日本で初めて栽培に成功! βグルカンの豊富さ、プリプリの食感が注目を集める。中国では薬膳料理に使われる。


王リンギ
雪嶺たけとエリンギを交配した注目の新品種。“傘がおおきい・うまい・エリンギ”。食感がたまりません。バター炒めでごちそうに。
道の駅おおき内 JA福岡大城農産物直売所「くるるん夢市場」
大木町大字横溝1331-1
[営]9:30~18:00(4~9月は18:30)
[休]偶数月の第1水曜
[TEL]0944-75-2153
http://michinoeki.kururun.jp/