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自分では気付きにくい「味覚障害」。症状と治療、予防法

家族から“味付けがおかしい”と指摘されて初めて気付く事が多いともいわれる「味覚障害」。その症状と治療、予防法などを教えてもらいました。

自分では気付きにくい「味覚障害」
バランスの良い食事で亜鉛を摂取

◆具体的にはどんな症状?

「味覚障害」の患者は、女性が圧倒的に多く、最近は子どもの患者も増えています。

主な症状として、味(甘・塩・酸・苦)が感じにくい、食事がおいしくない、食べ物の好みが変わった、金属味や渋味など嫌な味がする、舌の中で味を感じない部分がある、口が渇く、味がおかしい、といったものが挙げられます。味覚は主観的な感覚のため、自分では気付きにくいのも特徴です。

◆原因は? ほかの病気の可能性もあるの?

原因の約3分の1は、原因不明の「特発性」と、ストレスなどの「心因性」。高齢者に多い原因として、常用している薬の影響も。味蕾(みらい=舌の表面にあり、味を感じる器官)を生成するために必要な栄養素である亜鉛の欠乏により引き起こされることも。

また、中耳炎の悪化や肝臓病など、別の病気が隠れている可能性もあります。

◆家庭でできる味覚チェック

味覚に異常があり得るかを自宅で簡単に見分けられる方法があります。

①水100ccに食塩5gを溶かす。
②できれば2時間程度の飲食(喫煙)を控えた状態で、①を1ml(測れなければ微量)口に含んで味を感じるかを確認する、というものです。あくまでも簡単な塩味のみの検査なので、ほかの味の異常を感じる場合は無効になります。

◆病院は何科? 治療法は

味覚障害の検査は、耳鼻咽喉科で行います。

「テーストディスク」という味覚の検査用試薬を使い、異常があるかを調べます。味覚障害と診断された場合は、まず味覚障害を伴う別の病気の可能性を調べ、病気が原因でない場合には亜鉛補充などの治療を行います。亜鉛補充による治療には、最低でも3カ月が必要です。

味覚障害に早く気付くためには、普段から“味”に対して意識を向け、しっかり感じ取る力を養うことが大切。バランスが良い食事で、必要な栄養を摂取しましょう。

以下の症状がないかをチェック!

① 味覚減退 … 味が薄くなった、味を感じにくい
② 味覚消失・無味症 … まったく味がしない
③ 解離性味覚障害 … 甘みだけがわからない
④ 異味症・錯味症 … 醤油が苦く感じる
⑤ 悪味症 … 何を食べても嫌な味になる
⑥ 味覚過敏 … 味が濃く感じる
⑦ 自発性異常味覚 … 口の中に何もないのに苦みや渋みを感じる
⑧ 片側性味覚障害 … 片側のみの味覚障害

◆取材協力
たけすえ耳鼻科クリニック
院長
武末淳先生

「お母さんの味覚が鈍ると、濃い味付けになるなど家族全員の生活習慣病の下地を作ることになります。味覚障害の専門外来は予約不要なので、気軽に相談を」
http://www.takesue-clinic.jp​

リビング福岡2017年9月9日号掲載