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成人の8人に1人が発症!慢性腎臓病(CKD)の症状や予防法は?

患者数の増加から、近年注目を集めている「CKD(Chronic Kidney Disease)=慢性腎臓病」。

重度の腎不全や心血管疾患…
気付かないうちにリスクが増加

◆重要な働きをする「腎臓」

おなかの後ろ、腰の上あたりに2個あるインゲンマメ型の小さな臓器・腎臓。フィルターのように体にとって必要な成分を再吸収し、不要になった老廃物を尿として排せつすることで血液をきれいに保ちます。

他にも、水分・塩分・血圧やイオンバランスなど体内の環境を調節、骨の成長や血液を作るなど、生命維持に欠かせない重要な役割を担っています。そのため、腎臓が障害を受け機能が低下すると、さまざまな重大な病気を引き起こすきっかけに。

◆完治できないCKD、早期発見が重要

腎機能の低下は、腎不全や尿毒症など、重度になると「透析療法」や「腎移植」が必要になります。現在、日本で透析療法を受けている患者さんは、約32万人(約390人に1人)。年々増加していることから、初期の段階で病気の発見や治療に取り組むべく、注目を集めるようになったのが「CKD=慢性腎臓病」です。

3カ月以上腎障害や腎機能の低下が続いている状態を指し、腎炎、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症などが含まれます。約1330万人、成人の8人に1人が発症していると推定されています。

近年では、CKDが心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患のリスクを増加させることも明らかになりました。

しかし、初期には自覚症状がほとんどないため、知らないうちに進行してしまうことが怖い点。腎臓を正常な状態に回復することは難しいため、定期的に検査を受け、尿にたんぱくや血液が出ていたり、血清クレアチニンの値が高くないか、チェックをすることが重要です。

◆メタボ予防が肝心

CKDの1番の原因となるのは、「メタボリックシンドローム」です。例えば、暴飲暴食をすると、老廃物を排出するために急激に腎臓が働き、大きな負担がかかります。これが続くことで、腎臓は疲弊していきます。

減塩や低たんぱくなど食事の内容に気を付け、適度な運動をする、禁煙するなど、生活習慣を改善し「メタボリックシンドローム」を防ぐことが、CKDの予防につながります。また、遺伝的な要素もあるため、家族に生活習慣病や腎臓病の患者さんがいる場合は注意が必要です。

◆取材協力
福岡腎臓内科クリニック
院長 平方秀樹さん

 

「老化と共に腎機能は低下するため、それ以外の原因となる、メタボや生活習慣病を防ぐことが肝心です。気になることがあれば、病院へ相談を」
http://www.fukuoka-renal-clinic.jp/

リビング福岡2017年12月9日号掲載