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実は女性に多い「痔」の種類と原因や予防法

実は、男性に比べて女性は痔(ぢ)になりやすい事情を多く抱えています。30代~40代の女性の患者も多い疾患、原因や予防法を聞きました。

最近は外科治療が劇的に進歩!
妊婦は特に、早めの受診を

痔は、切れ痔(裂肛)、いぼ痔(痔核)、あな痔(痔ろう)があり、女性がなりやすいのは切れ痔といぼ痔。便秘の人は、いきんで負担をかけることで、いぼ痔や切れ痔になります。冷え症も原因の1つ。血流が悪いと、なりやすくなります。

いずれも放置すると薬では手に負えなくなり、手術しか選択肢がなくなります。

◆妊娠時は痔になりやすい

妊娠・出産がきっかけとなることも。おなかが大きくなり肛門周辺が圧迫されて血流が悪くなると、痔が起きやすくなります。子宮がふくらみ、腸全体に圧がかかることで便秘になるという間接的な原因もあります。

妊娠中に痔があると、出産のいきみで一気に悪化します。2度目の出産時に「痔が嫌なので帝王切開にしたい」と言う人もいるほどです。

妊娠中に使用できる薬剤もあります。2週間程度で改善する場合もあるので、痔の症状が気になる場合は、早めに受診しましょう。

◆痛みや出血を放置しない

痛みや出血があるのに受診しない人も多いですが、「痔だと思っていたのに、がんだった」というケースもあるので、放置してはいけません。

痛みや出血があり、市販薬で1~2週間様子を見ても改善しないなら、肛門科を受診してください。

まずは薬で治療しますが、効果が十分でない場合は外科的治療の対象となります。最近は切らずに治す注射治療も普及してきました。

注射は痛みがほとんどなく、日帰りで手術できる割合も増えています。

◆痔を予防するには

なにより排便状況の改善が大切です。便秘予防には繊維の多い食事と合わせ、ウオーキングや腹筋運動など適度な運動を行うことが効果的です。

これからの暑くなる季節、こまめな水分摂取も心がけましょう。
◆取材協力
福田肛門科医院 副院長
福田ゆり先生

「女性の場合、恥ずかしさから受診が遅れがちです。女性専門の外来など、受診しやすい環境も増えてきているので、早めの治療を心がけましょう」
http://www.fukuda-cpc.com/