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口唇炎・口唇ヘルペス

今回は、これからの季節に増える唇のトラブル「口唇炎」と、症状が似た「口唇ヘルペス」について聞きました。

体の疲れは唇にも影響
荒れ程度と甘く見ず、まず受診

昼は日差しが強いものの、朝番は冷え込む季節の変わり目。寒暖差への対応でエネルギーを消耗し、体は疲れが蓄積した状態です。もちろん皮膚も疲れていて、本来のバリア機能が弱まり、刺激を受けやすく敏感になっています。特に、角質層が薄く水分が不足しやすい唇は、要注意!

1番多い原因は乾燥ですが、口紅やリップなど普段使っている化粧品が刺激になり、「唇の荒れ=口唇炎」を引き起こしてしまうことがあります。カサカサして荒れる、皮がむける、かゆみ、プツプツと小さな水疱ができるなど、出てくる症状はさまざまですが、目立つ部分のため、病院での治療が素早い完治には最適です。

日頃の対策としては、それまで使っていた化粧品を控え、低刺激のワセリンで唇を保湿・保護すること。食事や会話のたびに、こまめに塗り直しましょう。

また、この時期は、だ液も刺激になりやすいため、唇をなめないことが大事。つい皮をむいたり、患部を触ってしまうことも、悪化につながってしまいます。

口唇ヘルペスとの違い

口唇炎に似た症状で、気をつけておきたいのが、単純ヘルペスウイルスによる「口唇ヘルペス」。多くの場合、小さな頃に大人から感染し、神経にウイルスが潜伏。体の抵抗力や免疫機能が低下した時など何らかのきっかけで、唇のまわりに水疱ができ、何度も繰り返すのが特徴です。

口唇炎の水疱が出てくるタイプと間違いやすいのですが、自己判断は危険。治療方針が異なるため、特に口唇ヘルペスに市販の口唇炎のステロイド薬を使った場合、症状が悪化してしまいます。そして、ヘルペスは治療が長引くと、色素沈着など傷跡が残りやすいため、早めに治療を開始することも重要です。水疱ができている時期は感染力も強く、ウイルスの抗体を持っていない人にうつしてしまう危険性もあります。

水疱が出たり、痛みがある場合は、早めに受診を。

◆取材協力
浄水皮ふ科クリニック 院長
日本皮膚科学会専門医
山田陽子先生
「水疱がヘルペスかどうかは、顕微鏡で調べることができます。唇は視線が集まる場所なので、気になることがあれば、何でも気軽に相談してください」
http://josui-hifuka-clinic.com

リビング福岡2018年10月20日号掲載 ※情報は掲載時点のものです