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朝に血圧が急上昇する「血圧サージ」

「血圧サージ」とは、朝に血圧が急上昇する現象。普段は血圧が正常な人でも起こす可能性があり、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを高めます。

健康診断では見つからない
冬の朝に注意したい血圧急上昇

◆血圧サージとは

血圧は1日の中でも変動し、通常は夜寝ている間は低く、日中活動している間は上がる…という曲線を描きます。朝は1日の活動の準備のために血圧が緩やかに上がっていく時間帯ですが、これがグンと急上昇する現象を「血圧サージ」と言います。日中はまた落ち着いてくるので、健康診断では異常が見つからないことも。

血圧が高いと、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まります。実際に、朝の10時頃まではこれらの病気が起こりやすい時間帯となっています。

◆特に気をつけるべき人は

血圧の急上昇を繰り返すと動脈が傷つき、動脈硬化につながります。高齢の人や糖尿病の人、睡眠時無呼吸症候群と診断された人、肥満の人は、血圧の上昇に、より気をつけましょう。

また、高血圧は男性に多い、というイメージがあると思いますが、閉経後の女性は、女性ホルモンが減る影響で動脈硬化が急激に進むので、注意しましょう。

生活習慣では、喫煙するとそれだけで血圧が上がります。また、お酒を飲んだ翌朝も血圧が上がりやすくなります。冬場の朝、温かい布団から出て冷たい床の上を歩いたり、室温の低いトイレや洗面所へ移動したりという急な温度変化も、血圧が上がる要因となります。起床に合わせて暖房のタイマーをセットする、家の中でスリッパを履くなどして、対策しましょう。

◆血圧上昇を抑えるために

日頃から、自宅でも血圧を測る習慣があると良いでしょう。1日2回、朝と夜に計測しましょう(詳しい測り方は下記を参考に)。

また、食事では減塩を心がけ、適度な運動をしましょう。“適度”とは、ウオーキングなど息が上がらず、おしゃべりしながらできる程度の運動を1日30~40分、週3回以上を目安に。もちろん禁煙にも取り組んでください。

自宅での血圧の測り方

● 朝の血圧
  起床後1時間以内に排尿後、食事の前に、いすに座った状態で測定
● 夜の血圧
   就寝前に、いすに座った状態で測定
● 自宅血圧の目安
   135/85mmHg未満が正常
◆取材協力
小野内科クリニック
院長 案浦 美雪先生

「朝測ってみた血圧が高かった人は、病院で相談してみましょう。冬は血圧の上昇により注意が必要です。喉の渇きにも気づきにくい季節なので、特に高齢の人はこまめに水分補給をしてください」

リビング福岡2018年12月8日号掲載 ※情報は掲載時点のものです