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「PMS(月経前症候群)」月経前のイライラや胸の張り…PMSと上手につきあう方法

人によってさまざまな症状が現れる「PMS(月経前症候群)」について、井上善レディースクリニック院長の井上善仁先生に聞きました。

月経前のイライラや胸の張り…7割の女性がPMSの自覚あり

月経のある女性の約70%が、月経前に何らかの身体・精神症状を自覚しているといわれます。そのような症状を総称するPMS(月経前症候群)は、特に20代後半~30代に多く見られます。

◆症状と原因

PMSは、月経が始まる3~10日前に起こる症状で、月経開始1~2日で改善します。人により種類や程度は異なりますが、大きく分けて情動障害や身体症状、認識障害、行動異常などが見られます(表参照)。うつの症状とも似ていますが、周期がはっきりしていることが特徴です。もしかして…と思った人は、病院に行く前に、まずは日記を付けるといいでしょう。

原因は分かっていませんが、ホルモンの変化が影響しているので、精神的なストレスや不規則な生活が症状を悪化すると考えられます。卵巣機能は正常であり、加齢や出産で症状は軽減する傾向があります。

◆治療法

症状を完全になくすことは難しいですが、まずは日常生活の中で、ストレスを取り除いて規則的な生活を送ることが大切です。有酸素運動やカフェイン・塩分・アルコールの制限、複合型炭水化物(玄米・小麦製品・穀類・豆類・根菜類などに含まれる)やビタミンB・カルシウム・マグネシウムの摂取なども有用です。

症状が重い人は、病院での治療も受けられます。ホルモンや精神症状をコントロールするため、低用量ピルや向精神薬を決められたタイミングで使用します。

◆上手に付き合うために

精神症状が強くなると、泣いてうつになったり、家族や職場の同僚に攻撃的になったり、ということもあるでしょう。症状の重さに自覚がある人は、一度きちんと、婦人科を専門とするクリニックを受診し、できるなら周囲の理解を得ることも考えてみましょう。治療法も、自分に合った方法を選択することができますよ。

 PMSの症状の一例 

イライラ、感情の起伏が激しい、不快気分、うつ、緊張・不安、乳房や腹部が張る、食欲・食の好みの変化、ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・大量の発汗)、不眠、頭痛、倦怠(けんたい)感、考えがまとまらない、集中力欠如、引きこもり、論争を好むなど
■取材協力


井上善レディースクリニック 院長
井上 善仁 先生


​「月経前のイライラや倦怠(けんたい)感などがPMSが原因だと分かるだけでも、気持ちが楽になる場合も。治療をするかどうかは別として、一人で我慢せずに、まずは受診してみましょう」