スウェーデンのお墓まいり。世界遺産で過ごす万聖節

11月4日はスウェーデンでは「Alla helgons dag(アッラ ヘルゴンス ダーグ/全ての聖人の日)でした。この日は死者が現世に帰ってくる日と言われ、日本でいうとお盆のようなもの。土曜日ですが結構なお店が祝日としてお休みになりました。近年ではスーパーなんかは営業しているのでそれほど不便を感じず、ありがたいです。
 

世界遺産へお参りに!

毎年我が家ではSkogkyrkogården(スコーグシュルコゴーデン/森の教会墓地)へとお参りに行くことにしています。ストックホルム南部郊外に位置するこの墓地は、私たちが墓地といって想像するものとはずいぶん違っています。
以前コラムで書いたストックホルム市立図書館を設計したのと同じ、グンナール・アスプルンドによる設計で1994年に世界遺産に指定されました。


特別運行の地下鉄
我が家から一本で行ける地下鉄がなかったので、途中で乗り換えたのですがこの日のために森の教会墓地行の地下鉄が特別運航していました。Skogkyrkogårdenは同名の駅から降りてすぐです。


駅の階段

 

駅に着くと、見たこともないような人出!!うちの義姉が新聞で読んだところによると、この日は5万人がここを訪れると予想されていたそう…。出がけに雨がパラついていたせいか、5万人の威力は感じませんでしたが、それでも朝から夜までの訪問者を合計するとそれくらいになるのかも?
ベビーカーの人たちでエレベーター待ちの行列ができていました。
 

静けさに満ちた厳かな空間

普段はジョギングや犬の散歩をしている人たちを見かけるくらいのどかなところですが、この日は集まった人たちがキャンドルやお花をささげていて厳かな空気でした。子供もたくさんいたけれど、みんな静かにしていたのが印象的。続々と人が集まってくるのでなかなかの迫力です。私たちもここに眠っている家族と心の中で話をして長居をせず立ち去りました。

持ち寄られたキャンドル

共同墓地ミンネスルンド


ちなみにminneslund(ミンネスルンド)と言われる場所へお参りにいきました。ここは墓標を立てずに遺灰をまく場所で、この共同墓地というか遺灰を撒く場所が初めてできたのは60年ほど前らしく、ここだと遺族もお墓の手入れをしなくていいのがメリットみたい。日本でお墓参りといえばまずお墓を綺麗にして…と手順を踏んでいた身としては少し寂しいですが、お墓の維持費もタダではないし、今後もっと国際化社会になっていくと子供世代がスウェーデンに住み続けるかもわからないし、合理的だなと思います。私たちもスウェーデンで埋葬されるとしたらminneslundにお願いするかな?埋葬(というか撒く)の時に親族は呼ばれずに、墓地の管理会社だけで行うそうなのでそれはさみしいかな。

祭壇にお花やキャンドルをささげて祈ります
私たちが到着したのが16時より前でしたが、曇りがちなのもともなってもう薄暗かったのでキャンドルがとてもきれいに見えました。私たちが訪れたミンネスルンドは丘の上にあったので、遠くにSkogkyrkogårdenの教会も見えて素敵な雰囲気。

教会の近くにはかがり火が。

ほんの短い時間の滞在でしたが、静かに家族のことを考える時間がもててよかったです。墓地は一般開放されているいわば公共の場ですし、教会内部の見学もできるそうなので観光にもおすすめです。ただ夜はくらいので日のあるうちの訪問をおすすめします!
 
名前:有希(ゆうき)
2011年に福岡からスウェーデン・ストックホルムへ移住した福岡女子(アラフォー)。
2016年に女の子と男の子の双子を出産しました。北欧でオロオロ育児をしている毎日をお届けします!よろしくお願いします(*´ω`)