読書家も小躍り! スウェーデンの本のセール

毎年二月の終わりになると、私の友人たちがそわそわしはじめるイベントがあります。

それはBokrea(ボークレーア)!Bok=本、rea=セールという意味で、まさにそのまま本のセールイベント。二月の中旬あたりから、ウェブ本屋からも続々と宣伝メールが届き始め「今年もそんな時期か~」と季節を感じるイベントになっています。

セールは足並みそろえて一斉にスタート!


セールの開始時期は毎年すべての本屋で足並みを揃えて決定されます。セール当日は日付変更と同時にお店を開けるところもあるそう! スウェーデンは実店舗で本を買うよりネットで買った方が安いという日本とは違うシステムで、店舗で売っている本は「ほんとに高いな…」と思うことも。

日本でいう文庫、海外の「ペーパーバック」と同じPocket(ポッケット)と呼ばれる小さいサイズの本も1000円くらいはします。もちろんハードカバーの本ともなればそれ以上の価格なのですが、この本のセールの時にはハードカバーの本も文庫くらいまで値下げされます!

ただ、どの本も安くなるというわけではなく、大手チェーンはどこも同じ本が安くなっているみたいです。足並みそろえてが好きな国民性なのかも(笑)
勇者がここに…

通りがかった小さな本屋さんでは、大手のように特定の作品だけ安くなるのではなく店内すべての商品を40%オフにしていました。消費者としてはこの方がうれしい!

大手本屋の様子


先日、街中にある市内最大級の本屋さんへ行ってみました。Akademibokhandelnというこのお店、スウェーデン国内最大手の書店チェーンです。老舗デパートNKの近くに位置する店舗は、今年二年弱の改装を終えてニューオープンしました。
店内にはノーベル賞晩さん会のデザートを手がけたパティシエのカフェもあったりして、本を読みながら休憩することもできます。

この日は午前中に行ったのとセールスタートから数日経っていたため、それほど人出はありませんでしたが、入り口近くに積み上げられたセール本は圧巻でした!
セール本のジャンルもさまざま
 
ついつい立ち止まってしまうくらい色々な本が。

セールになっている本は種類もさまざま。毎年何冊も買い込んでいる人もいるそうです。春といえばそろそろスウェーデンの人たちは夏休みの計画をたてはじめるのですが、夏の旅行先に持って行ってビーチでのんびり本を読み、読み終わった本は置いて帰る…というのもよくあることみたいです。

私が夫婦でキューバに行った時も、スウェーデンの旅行会社でパッケージになっているホテルだったからか、娯楽室の「ご自由にどうぞ」の本棚ににスウェーデン語の本が置いてあるのを見かけたので、旅先で読んで置いて帰るのは本当なのかも。

私の戦利品


私もせっかくなので何か買おうかな~と思って色々みたのですが、あらすじがわからない本を買うのも賭けだな…とビビってしまって、結局前から欲しかった動物図鑑をネットで買ったのと、子供と散歩しているときに色々教えられたらかっこいいかな?と思ってポケットサイズの樹木図鑑を買いました。

家に日本語もスウェーデン語も積読(つんどく。読みたいと思って買ったけれどまだ読んでない本が積みあがっているという意味のスラングです)の本がたくさんあるので、あんまり買わなくてよかったかも。
図鑑は中を見たらかなりマジな感じでした

布バッグはAkademibokhandelnで売っていたマイバッグです。最近どこもかしこも紙袋・ビニール袋が有料になっていて、もともと有料だったスーパーはともかくとして、洋服屋さんやデパートですら袋は有料なので、スウェーデンでお買い物をするときはマイバッグが必須なのです!!
 

日本の本屋がすごいと思うワケ


余談ですが、こんなものを見かけました。
ぴらっと


セール本の間にぴらっとメモが一枚。

”フランス版スティーグ・ラーション”

と書いてあります。スティーグ・ラーションは「ミレニアム」3部作(ミレニアム1は映画化もされた『ドラゴン・タトゥーの女』)などを執筆したスウェーデンが誇るミステリー作家(2004年没)なのですが、フランスの作家さんの本でスティーグ・ラーションを思わせる出来だよ、というメモ。

「これは陳列の時に取り忘れたメモ?」と思ったのですが、他の本を見たらもうちょっとちゃんとした紙に似たような走り書きが書いてあったので「あっこれもしかしてPOP?」と思いあたりました。本屋さんに行くと、書店員さんがそれぞれ本をお勧めして書いてる推薦文がありますよね?あれです。

スウェーデン、雑だな…?
いや、もしや工夫を凝らしたPOPが並ぶ日本の方が特殊進化を遂げているのでは?

ちなみに他のPOPも「せめてもうちょっと字を綺麗に書いてもいいんじゃないか?」というものでしたが、「あらすじもわからないのに買いたくないよ~いちいちネットで調べたくないよ~(スウェーデンには某大手ネット通販会社がないので、署名で検索したらあらすじやレビューが簡単に読めるとは限りません)」という私のような人には、たとえ雑でもこういう書店員さんからのコメントってありがたい。

この記事を書きながら写真を見ていて、このフランス版スティーグ・ラーションの作品が日本でも出版されている「その女アレックス」だと気づきました(笑)。確かにスティーグ・ラーションを思わせる暗さですね。

いつか日本も本のセールをするようになったら、毎年その時期に日本に帰っちゃうだろうなぁとスウェーデンの本屋を見ながらうっとりする一日でした(笑)

名前:有希(ゆうき)
2011年に福岡からスウェーデン・ストックホルムへ移住した福岡女子(アラフォー)。
2016年に女の子と男の子の双子を出産しました。北欧でオロオロ育児をしている毎日をお届けします!よろしくお願いします(*´ω`)