最先端から、さらに加速する? スウェーデンのジェンダー感

先日、ストックホルム中心部にある、Kungsträdgården(クングストレードゴーデン:王の庭園)という名前の公園で桜が咲いてるのを確認してきました!
これはもう公式に春ですね!?桜ですもんね!?

ここの桜はスウェーデン王室に日本から贈られたものだそう。毎年4月にはさくら祭という、ストックホルム日本人会によるイベントがあるのですが、残念ながら毎年桜には少し早い時期に行われます…今年もイベントの一週間後がこの写真の開花具合でした。
ちびっこたちもお花見
 
思わずホームシックに…

地下鉄にて、思わず目をひいた広告

さて、最近地下鉄に現れた面白い広告をご紹介します。
文字ばっかり

"Måste man kunna göra två saker samtidigt eller får killar också söka?"
(二つの事を同時にできないといけませんか?それとも男子も応募できますか?)


これはスウェーデン国防軍の兵士募集の広告です。
この広告の何が面白いかというと、「女子がありきになっている」ということ!他の広告でも女性兵士の写真が使われているものがありますが、この広告の文面は夫に言わせると「昔は、車の運転ができないといけませんか?女でも応募できますか?と求人に問い合わせることが良くあったそうだから、それに対するパロディ」だそう。

フェミニストは当たり前


スウェーデンでは「職場の男女比はほぼ半々であるべき!」という思想の元に、意識して採用活動が行われているとよく聞きます。またしても身近な例で恐縮ですが、システムディベロッパー(って何なのかは私も良くわかりませんが)として働いている夫は、今の職場に就職したときに「ほんとは女性を採りたかったんだけど、誰も応募してこなかったからあなたを採用したのよ」と人事部長に言われたそう。

勘のいい方ならお気づきのように、人事部長がまず女性です。そして夫が所属しているシステム開発部の部長も女性、課長も女性、そして会社の社長も女性。うーんすごい。
ちなみに現在の内閣が組閣した時の大臣たち、男女比が1:というのに驚き。徹底した男女平等ですね。あと、そのときの平均年齢が45.6歳ですって…!私もじゃああと10年したらドンピシャ世代ですね(笑)

スウェーデンは長らく人手不足に苦しんで、「では女性に社会に出てもらおう」という決断をした国。そこから男女平等までの道のりは長かったですが、現在は意識的に男女比を調整してまで女性を雇おうという動きがあるみたい。
もちろん職種によってはどうしても男女比が偏るものもありますし、働いている男性からは「自分は男だから昇進できない」という声があるとも聞きます。

自然に出てきた男女比なら、その仕事にはそもそも男女で向き不向きがあるのかも。そして、今は女性が優遇されて不満をもつ男性もいるでしょうが、女性も長らくそういう思いをしてきた歴史があるので、「本当の平等」に向けて今は少し無理やりにでも男女比を半々にしている過渡期なんだと思います。

先入観を捨てよう


私たちが日常暮らしている中で持っている色々な先入観・偏見の中から「男女の役割」という枠をなくして行こう!とスウェーデンは頑張っているように感じます。

こちらでは、10年ほど前におもちゃを「男の子用」「女の子用」に分類してホームページに載せているとして非難された会社がありました。でも、その会社は今ではクリスマス広告に「着せ替え人形で一緒に遊んでいる男の子と女の子」「レーザーガンで遊んでいる女の子」の写真を載せています。

イクメン大国と言われるスウェーデンでは、育児ももはや女性だけの仕事ではありません。女性の9割が働いている社会で家事・育児を女性だけの仕事とするのには無理がある、ということでイクメンというより普通にパートナーと育児を分担しているお父さんがたくさん。
街を歩けばベビーカーを押すお父さんだらけですし、カフェでパパ友とお茶する頼もしい男たち。「男なのにカフェで友達とおしゃべりか」という私の偏見もようやく成仏してくれそう。
「地下鉄まだかな?」


そうそう、ベビーグッズのパッケージにもお父さんが登場しています。そうですよね、お父さんも育児してるのに商品パッケージに女性ばっかりだったらかわいそう!
おむつ入れはお父さんの写真(笑)スウェーデンブランドのリベロは、オムツにももお父さんの写真。

なんでもアリでいいじゃないか


スウェーデンの子供の歌を動画サイトで聞いていたら、昔のバージョンの歌詞は
"Mammorna på bussen säger sch sch sch(バスのママたちはシーッと言ってる)"
だったのが、最近のバージョンだと
"Vuxna på bussen säger sch sch sch(バスの大人たちはシーッと言ってる)"
になっていて、「おお…スウェーデン!」と驚きました。

福岡で地下鉄に乗ったとき、ベビーカー用のスペースがあってありがたかったのですが、夫としてはピクトグラムが気になったみたい。うちはパパもベビーカー押してます!というか天神でも結構パパさんが押してたり、抱っこしてますね。福岡だけではなく、成田空港で男性のお手洗いにオムツ台がなくて苦労したことも。
「スカート=女性」という私の偏見かも?
そんな状況にスウェーデン発祥の大型家具店が出した答えがこちら。
インテリアなら任せてください

オムツ台はどっちにもつければいいしピクトグラムも2種類作ればいいやん、と。
ちなみに、公共のトイレは男女共同(個室なので)が多いスウェーデンですので、そもそもオムツ台をどちらに…なんて悩みはあまりないのかな?



仕事、育児だけでなく食べ物や聴く音楽でも●●らしさを意識してしまうのですが、最終的にはそんな得にならない先入観はぜーんぶ捨てられたらなぁと思います。男性がお化粧したって変じゃないし、おばあちゃんがヘビーメタラーでもいいじゃないか!
名前:有希(ゆうき)
2011年に福岡からスウェーデン・ストックホルムへ移住した福岡女子(アラフォー)。
2016年に女の子と男の子の双子を出産しました。北欧でオロオロ育児をしている毎日をお届けします!よろしくお願いします(*´ω`)
★インスタグラムは「courage1222」★