ストックホルムで古本市!

今年の猛暑が夢だったかのようにすっかり秋のストックホルム。ちょうど猛暑が去って落ち着いたころの8/14~18まで、「Stockholm Kulturfestival(ストックホルム クルチュールフェスティヴァール)」というイベントが行われました。

ストックホルムのど真ん中で文化祭


Kulturfestival(=culture festival)という名前が示す通り、文化祭のようなイベントが一週間にわたって行われるこの1週間。毎年8月の第3週というストックホルムの人がバケーションから帰ってくるあたりの時期に行われます。今年は若者を対象とした、「We are Stockholm」というイベントと共同開催で更に大規模なものに。
大小600ほどの出し物が行われ、そのほとんどが無料というとてもありがたいイベントですが、なんと今年は100万人以上の来場者で過去最高記録だったそう!
MCは全て英語でした
オペラやクラシックコンサート、サーカス、ロボット組み立て体験など本当に文化祭。もちろん食べ物の屋台も出ていました。
子供向けには各美術館が「絵を描いてみよう」「粘土細工を作ってみよう」などの参加型イベントを提案しており、どこのテントも子供たちでにぎわっていてとても楽しい雰囲気。
粘土細工
素敵な絵がたくさん

うちの子がこのように大人しく座って絵を描けるまではまだまだ先が長そうですが、小学校の夏休み最後だったこの週にこうやって子供が参加できるイベントがあるのは素晴らしい!将来はぜひ参加させようと思います。

出張図書館も!

世界一長い本屋さん


さて、例年この文化祭の一環として最終日には「Världens längsta bokbord(ヴァーデンス レングスタ ボークボード/世界一長い本のテーブル)として、本のフリーマーケットが行われています。今年は自治体と色々もめた結果、例年より少し北上した位置で文化祭とは別のイベントとして行われることに。例年だとDrottninggatan(ドロットニングガータン)というストックホルム中心部を縦断する歩行者天国を旧市街に向かってずらりとフリーマーケットが並んでいたのですが、今回は一部をDrottninggatanに残し、後はNorra Latin(ノッラ ラティン)というかつて高校だった建物の校庭にテーブルが並ぶことになりました。
朝早くから準備しています
出店している人は普通のフリーマーケットと同じくプロの古本屋さんから、アマチュア、そしてなんと本の作者本人が自著を売っていることも!
まさかあの作家は来ていないよね…?とキョロキョロする楽しみもあります。普段から人通りの多いドロットニングガータンですが、この時は本を見るために足を止める人でますますごった返しています。それが自治体による場所変更騒ぎにつながったのかな?
午後にはお客さんもお店もぐんと増えました

日本語の本屋、気ままに古本市


ここ数年、毎年この古本市では、日本人有志による「気ままに古本市」という日本語の本屋さんがお店をかまえます。売り物は全て寄付された本。そして売り上げは全て東日本大震災の被災者への寄付という活動。今年は西日本豪雨被災者へも寄付されました。私も去年から売り手側へボランティアとして参加しています!

毎年日本に帰省するたびに大量に本を買ってくるものの、家のスペースに限りはあるしどうしたものか…と思っていたところに知ったこの活動。渡りに船、とたくさん本を寄付し、そして古本市当日また大量に本を買ってくるといういたちごっこのようなことをしていたのですが、楽しそうだな~と思って去年から売り手に立候補。それが大当たりで、去年も今年もまさに文化祭の楽しさでした!

売り子をしていたら音楽隊が通りがかりました。
イケオジ・イケメンがいっぱいの楽隊も通りがかって役得(笑)

できることからコツコツと!


当日は朝早い時間から来てくれたお客さんもいて、子供の本はあっという間に売れていきました。うちも子供が小さいし、本が欲しい!という気持ちがものすごくわかります。スウェーデン語の本だけではなく、日本語の本もバランスよく読ませたいですもんね。こちらの図書館で日本語の本が借りられますし、リクエストをすると仕入れてくれたりするそうなんですが、やはり相手は子供…。噛んだりペロペロしたり破ったりしますからね。どうせなら本は借りるよりも所有しておきたい親心。
そして、これから冬ごもりの支度をしなきゃいけないスウェーデン。大人にとっても本はいいお伴です。
ずらりと並んだ日本語の本
ということで、本を寄付する人も、売る人も、買う人もみ~んな「誰かの役に立っている!」と思いながらやれる活動です。特に、買っている時には「こんなに本を買って読めるかな…いや、この買ったお金が誰かのためになるんだ!」と素晴らしい言い訳ができるのです(笑)
今年の古本市の売り上げは日本円で15万円前後。そこから古本市の場所代を引いた額が寄付されます。

こんな本もありました。
売る側のお手伝いといいつつも、一番大変な「寄付される本の回収」とか「当日搬入」とか「在庫の保管」という面倒なところには関わらず、美味しいとこ取りをしている私ですので、これからはもうちょっとお手伝いしたいなあと思っています。

なんと去年は、私が福岡で会社勤めをしていたときの先輩のお友達が偶然古本市を通りがかって本を買ってくれたそう。このイベントがきっかけで仲良くなった人もいますし、このイベントでしか会う機会がない人もいるので、年に一回だけどとても楽しみにしている日。今年は数日前からの雨の予報にも関わらず天気に恵まれましたが、来年もまた盛況になりますように!