まち・地元 巻きリョーシカの考古女子日記

巻きリョーシカの考古女子日記⑥ ~熊本で古墳にまみれる夏休み。の巻 【後編】 ~

こんにちは! 考古が大好き、巻きリョーシカです。



夏休みの熊本古墳めぐりの思い出もようやく終盤戦。古代好きにはたまらないスポットが点在する山鹿エリアで、あちこちの魅力的な罠にとらわれながらも、今回の目的地・チブサン&オブサンへ! 
 

ビビッドな文様に釘づけ! チブサン古墳

ようやくたどり着いた、お目当ての場所。まずは「チブサン古墳」です。

チブサン古墳。まろやかなフォルムがかわいらしい前方後円墳です。


チブサン古墳は鮮やかな幾何学文様が石室内に描かれていて、全国的にとても有名な装飾古墳。通常は外側から眺めるだけですが、「チブサン古墳」は、事前に「山鹿市立博物館」へ申し込みをしておけば、博物館係員の同伴のもと石室内の見学をすることができます。

建物の形もなんだか古代っぽい、山鹿市立博物館


せっかくなので私も申し込みをして、チブサン古墳の石室内を見学してきました。残念ながら石室内部の撮影はできませんでしたが、古墳のそばに石室内の復元レプリカが展示されているのでこちらをどうぞ。

チブサン古墳そばの石室レプリカ

実物の石室はガラス越しの見学なので「そんなにはっきりは見えないだろうな」と思っていましたが、色合いも文様の残り具合もこのレプリカに近い様子で、思わず体が震えるほどの素晴らしさでした。

この真ん中あたりの、二つ並んだ円形の文様が女性の乳房に見える事から「チブサン」と呼ばれるようになったという説も。また、中央右の人の文様はカブトをかぶっているようにも、角が生えているようにも見えます。両手を上げて「わーい!わーい!」と喜んでいるようなポーズも、とても愛嬌がありますよね。
 

お座りしてるの? オブサン古墳


そして、ここから200mほど離れたところにあるのが「オブサン古墳」です。


「お座り!」と言われて、脚を前に投げ出して座っている犬とかライオンのようなフォルム​。エジプトのスフィンクスみたいにも見えませんか? このオブサン古墳。女性がお産をするときの様子に見える事から「産ぶさん」→「オブサン」と呼ばれるようになったという説もあるそうです。

チブサン、オブサンともに築造されたのは6世紀ごろと言われていますが、江戸時代には地域の人たちから、「チブサン」(乳房)はお乳の神様、「オブサン」はお産の神様として、信仰されていたそうですよ。


ちなみに、チブサン古墳からは、石で作られた彫刻「石人」も発掘されていて、大きなレプリカが山鹿市立博物館の目印として道路わきに立っています。



そして、電話ボックスにまでも石人が。。。



※オブサン古墳は外観の見学のみ。石室内の見学はできません(2016年7月現在)。
 

石室レプリカが12基も! 熊本県立装飾古墳館

そしてさらに足をのばして、ここもどうしても行きたかった「熊本県立装飾古墳館」。建築家・安藤忠雄が前方後円墳を模して設計した建物も必見です。


そしてなにより注目してほしいのが、熊本県内の装飾古墳内部のレプリカ。装飾古墳内部を復元したものが、なんと12基も揃っているんです! それぞれの装飾文様も緻密に再現されていて、ひとつひとつの個性がとても豊かに伝わってくる展示内容です。
有名な俳優たちが古代人を演じているオリジナル映画なども盛りだくさん。

さらに、さまざまなワークショップも有料で行われています。わたしは、装飾文様や古墳モチーフの消しゴムハンコで、オリジナルのトートバッグづくりに挑戦してみました。

装飾古墳館には古墳や遺跡をたっぷり回った後の滑り込みだったので、まだまだチャレンジしたかったワークショップがたくさん。また、古墳館敷地内にある巨大な前方後円墳「双子塚古墳」もゆっくり見学できなかったのが心残りです。

しかし、一度で回りきれないということは、熊本県にそれほど多くの古墳や遺跡が点在しているということ。その一筋縄ではいかない豊富さに、心躍る巻きリョーシカでした。

 

何度でも、熊本の古墳に会いに行こう

4月の熊本地震では一部の古墳に被害が出ているとも報じられていますが、これまで通り見学できる古墳もたくさんあります。

秋から冬は古墳めぐりのオンシーズン! ぜひ秋の行楽シーズンに、古代の人が心を込めて積み上げた古墳や、思いの詰まった装飾石室を見に、熊本に遊びに出かけてください。


※おまけ

山鹿市内にある大浴場「さくら湯」に飾られた提灯。よーく見ると「チブサン古墳」の文様が!!






 
リビング福岡編集部・巻きリョーシカ。子どものころからの古代ファンで、好きな古墳は、岩戸山古墳(八女)、新原・奴山古墳群(福津)、大将軍山古墳(対馬)、カッパドキア(トルコ)。