くらし 特集(くらし)

保護者が本音で語る「子どもの“学校外”スポーツ活動」 車出しや、親同士の人間関係は?

学校とは違うつながりが生まれたり、地域の人との関わりが深くなったりと、学校外のスポーツ活動にはプラス面がたくさん。実際に子どもがチームに所属している(していた)保護者3人に、覆面座談会形式で本音を語ってもらいました。
【人形制作】 冨樫智子さん
「花のクレイクラフト 樹脂粘土工芸九州教室」主宰。西日本新聞TNC文化サークル天神教室などで講師を務める。樹脂粘土の特性をいかして、精巧な花や山野草、昆虫、動物などのクレイクラフト作品やアクセサリーを制作している。

―― どんなきっかけで、参加したんですか?

ウサ恵地域の子のお母さんから「あと1人いれば試合に出られるから」と誘われました。ジュニアバレーは、私自身がバレーボールをやっているので、誘いました。

ワン美:同じ幼稚園の保護者がサッカーチームに入っていて、誘われました。子ども自身は「友だちも行っているし、行ってみようかな」と軽い気持ちで参加したようです。「大変そうだな」という気持ちはありましたが、子どもがやる気になっていたので入ってみようかと。

ニャー子:入学したばかりの頃に持ち帰った学校からのおたよりに、バレーボール体験教室の案内が載っていて。ほかに習っているのは個人競技ばかりなので、団体競技も良い経験になるのでは、と思って始めました。バレーボ ールなんて見たこともありませんでしたが(笑)。

思ったよりも大変じゃない?

―― チームに入る前と入った後のイメージの違いを

ウサ恵:以前からある団体だし、顔見知りからの誘いだったので、だいたいのイメージはありました。入ってからとの違いは、そんなにありませんでしたね。試合時に車を出せる人は出して、車がない人は別の面でフォローするなど、“持ちつ持たれつ”で不公平感はありませんでした。

ワン美:「当番がいっぱい回ってくるのかな」「車出しが大変そうだな」と想像していましたが、入ったチームには、お茶当番などがなかったので、そんなに大変ではありませんでした。学年が上がるにつれて、遠征試合に車で連れて行くようになって、その辺は大変でした。

ニャー子:親同士のお付き合いなどが大変なのかな、と思っていましたが、アットホームな雰囲気で、温かく迎え入れてもらいました。今のところ、特に負担に思うことはありません。恵まれているんですかね(笑)。


「不公平感」をなくすのが課題

―― 負担はどうでしたか

ウサ恵:車出しについては、最初は運転手に手当はありませんでしたが、「不公平だ」という声が上がって。それで、車に乗せてもらったら、距離に応じて子どもが200円~500円程度を運転手に渡すようになりました。

ワン美遠征が多くなると、宿泊費など金銭的な負担が増えました。また、平日に2回練習があって、土日はほぼ全部が練習試合。それだけで1日が終わる感じです。

“ボスママ”からの嫌がらせも…

―― 実際に体験したトラブルを教えてください

ウサ恵:「どうしても」と誘われて入ったチームがあったのですが、知らない人だらけで、お母さんたちの力関係も分からなかった。そこでみんなに普通に接していましたが、ボス的な人に対しても同様に接してしまって。それがボスの気に入らなかったのか、嫌がらせが始まりました。周囲の人も、見て見ぬふりでした。

ワン美:子どもさんは大丈夫でした?

ウサ恵:子どもも、うすうす感じていたみたい。でも「自分が抜けると人数が足りなくて試合に出られなくなる」という、変な義務感を感じていたみたいです。

ニャー子:“負わされている”感ですね。

ウサ恵:その後もいろいろあって、結局ボスママのお子さんはチームを辞めました。

―― チームに入って、子どもたちに変化はあった?

ウサ恵積極性が出たのと、チームにはさまざまな性格の子がいるので、柔軟性はつきましたね。

ニャー子メンタル面は強くなったかな、と思います。地域の方と、よくあいさつを交わすようになりました。

ワン美:いろいろなタイプの子にもまれる中で、グループ内での自分の立ち位置をパッと見つけられるようになったと思います。人の気持ちを考えられるようになったかな。

学校外のスポーツ活動について
地域単位のスポーツ少年団やスポーツチームの場合、活動を支えているのは、参加している子どもの保護者や、地域の人が中心。今年3月、スポーツ庁が学校の運動部活動についてのガイドラインを作成。地域のスポーツ団体との連携や保護者の協力などによる、学校と地域が協働・融合した形で進められていく方向です。