くらし 特集(くらし)

ペットとずっと一緒に暮らすために…知っておきたいサービスや、高齢ペットのケア

【切り絵制作】 河野耕平さん


毎年9月20日~26日は動物愛護週間。これを機会に、ペットとの付き合い方を考えてみませんか。

暮らしを一緒に、長く楽しむために知りたいことをプロに聞きました。普段の暮らしを楽しみながら役立てられるサービスも紹介。

こんな「もしも」に備えよう

センターにはさまざまな事情を抱えたペットがやって来ますが、犬と猫ではまったく理由が違うんです。犬の場合は約8割の理由が“迷子”。このときマイクロチップの埋め込み・登録がされていると、飼い主とすぐ連絡がつくことも。一度登録した人も、引っ越しの後などには連絡先変更の届け出を忘れずに。

猫の場合は予想以上に増えた子猫について、相談を受けることが多いです。

猫は自然な状態で、「1匹が3年間で2000匹以上に増える」と言われるほど強い繁殖力があり、そのままでは母体にも負担がかかります。不幸な子猫を増やさないよう、不妊去勢手術を動物病院で相談してみてください。

犬と猫のどちらにもあるのが高齢問題。例えば飼い主に「もしも」があったときの備えには、ペット信託などの方法があります。西区にある「家庭動物啓発センター」では、毎月第3日曜日に「犬猫よろず相談会」を開催。法律のことなど、多方面のプロに相談できますよ。

教えてくれた人
東部動物愛護管理センター
所長 吉栁善弘さん
東部動物愛護管理センター
犬に関する相談をはじめ、動物の愛護や管理を行う福岡市の施設。愛称は“あにまるぽーと”。迷子になった動物の情報を受け付けたり、センターにいる犬や猫の譲渡事業を行ったりもしてます

福岡市東区蒲田5-10-1(クリーンパーク東部横)
[営]8:30~17:00 
[休]土日・祝日
TEL 092-691-0131
https://www.wannyan.city.fukuoka.lg.jp/
【切り絵制作】河野耕平さん
下書きをしない、フリーハンドの切り絵で豊かな自然を表現するアーティスト。福岡初の個展を9/22(土)~30(日)、R-SPACE ONE(福岡市中央区赤坂1-14-24)で開催。
https://www.miyazaki-catv.ne.jp/~tkawano/KOHEI_KAWANO/Home.html
切り絵講座も開催! 詳細は下記を
https://www.livingfk.com/culture/archives/2403

犬も猫も、歳を取ると体力が落ち、さまざまな病気にかかりやすくなります。ずっと元気に一緒に暮らすために知っておきたい知識を、獣医学博士の古江先生に聞きました。

介護や治療費のことも、きちんと考えておきましょう

人間同様、ペットも長生きする時代。個体差はありますが、犬や猫は15年前後は生きます。晩年は、介護が必要になる場合も。だからこそ、家族として迎え入れる時点で、自分が最後まで面倒を見ることができるのか、しっかり考えておくことが何よりも重要です。

また、高齢になれば病気のリスクも増え、治療費もかかります。治療する方法があっても、高額になるため、その方法を選べないという事例も少なくありません。少額から加入できるものも増えているので、万が一に備え「ペット保険」にかかっておくことも安心につながります。

日常で注意すべきポイント

犬は、10歳を超えると10~20%以上が心臓病にかかっているという調査結果があります。特に多いのは「僧帽弁閉鎖不全症」。咳をする・食欲が落ちてきた・運動量が減った・安静時も呼吸が浅くハアハアする等の変化があれば、気を付けてあげてください。

一方、7歳以上の猫に多いのは「慢性腎臓病」。完治は難しいですが、早期発見で進行を遅らせることができます。初期は食欲もあるため見逃しやすいのですが、水をよく飲む、1回のおしっこの量が増えた、毛並みが悪くなったなどの変化が見られたら注意を。

「かかりつけ医」で、最低でも年1回の健康診断を

自分で「調子が悪い」と言葉にできないペットたち。しかも彼らは、1年で人の4~5年分に相当する速さで老化するため、異常があったら進行も早いのです。そのため、病気の早期発見・治療に、定期的な健康診断が欠かせません。最低でも年に1回、気になることがあれば半年に1回が目安。病院は病気になって行くのではなく、病気にならないために行く場所だと考えてください。

犬や猫も、初めての病院は緊張します。健康診断で異常がない時の状態が分かっていれば、治療に役立ちます。「かかりつけ医」を作ることも大切です。

犬も猫も7歳が高齢期への曲がり角

犬や猫の7歳は、人間で言うと40~50代。見た目は若々しくても、高齢期にみられる病気の多くがこの頃に始まるため、食欲の有無、体重の変化、排せつ量の変化など、健康に関して今までよりも注意深くチェックしてあげてください。

また、ワクチンや犬フィラリア症予防薬など、年を取ったからといってやめないこと。免疫が落ちる高齢期こそ必要です。

教えてくれた人
獣医学博士・パーク動物医療センター院長
福岡市獣医師会理事
古江正人先生


パーク動物医療センター
福岡市中央区地行4-18-9
TEL 092-737-2215
http://parkanimal.jp