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消費税10%時代の家計防衛術~「家計簿クリニック」の 高橋伸子さんに聞く!

半年後に迫った消費税10%。駆け込み需要や経過措置に軽減税率など、さまざまな情報に混乱している人もいるのでは。

そんな時代を乗り切るために、「家計簿クリニック」でおなじみ高橋伸子さんからアドバイス!

正しく知り、自分の頭で判断すれば消費増税も怖くありません

生活経済ジャーナリスト 高橋伸子さん
福岡・北九州・熊本・鹿児島4エリアのリビング新聞で長年続く人気コーナー「家計簿クリニック」で、毎週読者の家計簿診断を行い、愛あふれる厳しいアドバイスが好評。多数の著書を持つほか、金融庁や総務省、経済産業省、文部科学省の委員など公職も歴任。

今は世界的にも経済が混沌(こんとん)とし、先が予測しづらい時代。国際情勢や自然災害リスクといった外的要因のほか、国内でも消費増税を巡っての動きなど、さまざまなリスクを抱えています。

しかし、経済は生き物であり、「これさえやっておけば大丈夫」という“絶対”はありません。怖がるのではなく、どう柔軟に対応していくかが大切です。

そのために必要なのが、自分なりに勉強し、判断力を養うこと。たとえば、「家計簿クリニック」を読んで「わが家ではこうしよう」と考えることも一つの勉強です。

とはいえ、人並みの支出や貯蓄を目指すのではなく、主体性を持つことが重要。家計簿を漏れなくつけることや、節約・貯蓄が目標になってはいませんか?

“自分たち家族が楽しい人生を送るための家計運営”という目的を見失わず、ポジティブに管理していきましょう。保険や住まい、教育などに関する制度を知らずに損をしたり、取り越し苦労をしたりしている人もいます。

政策や制度改正など世の中の動きについて、自分には分からない、難しいと敬遠せずに、正しい情報をしっかり得るように心がけていれば、増税などの社会の変化も、恐るるに足らず、ですよ。


具体的な“家計防衛術”として高橋伸子さんが提案するのが、ビジネスでも使われる「PDCAサイクル」の家庭経営への応用。「アクシデントも“面白い”と思うくらいの柔軟な対応で乗り切って、うまくPDCAを回していきましょう。そのためにも、家計簿でわが家のデータをきちんと整理しておくことは重要なポイントです」
●お金をどう使っていきたいか、という目標
生活費や教育費といった目先の目標だけでもダメですし、若いうちから老後の心配ばかりするのもよくありません。短・中・長期それぞれの目標を立てましょう。

●お金を使うこと
単に使うのではなく、さまざまな情報から比較検討し、優先順位を付けて、自分で取捨選択の判断をしましょう。

●家計簿
家計簿は家計の羅針盤。1円単位で収支を合わせるのではなく、計画がうまくいっているかのチェックが目的です。特に支出や収入に大きな変化のある4月はチャンス。

●改善
チェック後の改善も忘れずに。食費やレジャー費が平均より多いからダメ、ではなく、方針があっての支出ならOK。ただし代わりにどこを減らすか、優先付けが必要ですよ。