くらし 住空間あれこれ

vol.4 住まいのON&OFFをつくりだす動線計画

こんにちは、住空間設計室CUBEの長菅由美子です。

去る7月9・10日にパナソニックリビングショールーム福岡にてインテリアリフォームセミナーの講師を担当させていただきました。
リフォームで間取りの変更やキッチンなどの設備取り替えをする際に、空間全体の印象を決定づけるインテリアも合わせて考えてみましょう-という内容でお話ししました。

セミナーにご参加いただいた皆様からは前向きなご感想を多くいただいたので、後日こちらでも取り上げようと思っています!
 
さて今回は、前回の「動線計画」が家事ストレスを軽くする!に続いて動線のお話。
家事動線の次に気になる来客動線に注目しますよ。



 

来客動線とは?


前回取り上げた家事動線は、住まい手がいかに家事を効率よくできるかを考えるためのものでした。

対して来客動線は、住まい手と来客のどちらにも関係する動線のこと。来客が家の中で動くことを想定したラインをさします。

いわゆる客間となる部屋がなくなった現代の住まいでは、来客の応対をリビングでされるご家庭がほとんど。
つまり玄関からリビングまでの往復、そしてリビングと廊下やトイレの往復が主な来客動線となります。



 

来客動線を考えるメリットは?


動線計画を考える上で来客動線に注目するメリットは、住まい手と来客のどちらにとっても心地よい空間をつくることができるという点です。
 
たとえば「家族のお客様がいるからリビングを通って庭に出られず洗濯物を取ることができない」「トイレに行きたいけれど玄関にお客様がいるから行きづらい」といったこと、ありませんか?

こういう場合は家事動線などのいわゆる生活動線と来客動線が重なっていることで起きる悩み。
来客が帰らないと家事が進まない…なんて状況が忙しい時間帯に重なるとイライラしますし、トイレや洗面所といったプライベート空間で来客と顔を合わせるのはやはりお互いに気まずいものですよね。
 
住まい手にとってはストレスにならない、来客にとっては気兼ねしなくていい、そんな空間をつくりだすために考えておきたいのが来客動線だと考えると分かりやすいですね。



 

住まいの「ON」と「OFF」のバランスを考えよう


「うちはそんなにお客様が来ないから大丈夫かな」という方もいらっしゃるかもしれません。けれど来客の頻度が高くても低くても、生活動線と来客動線が重なりすぎていると気づかないうちにストレスを感じてしまうのは同じです。
 
住まい手にも来客にもストレスを感じさせない来客動線をつくるコツは、住まいの中で公=ONと私=OFFのバランスの取り方を考えること。

たとえば最近増えているリビング階段。廊下ではなくリビングの中に設置されている階段のことですが、家族のコミュニケーションがとりやすいという理由で人気ですね。
しかし、2階の個室から玄関や洗面室やトイレに行く際は必ず来客の前を通らなければいけないという点にわずらわしさを感じるという声は少なくありません。
 
また、対面タイプやオープンタイプのキッチンも多くのご家庭で見られますね。
開放的な雰囲気が人気である反面、調理中の様子が丸見えになる・音やにおいがリビングに流れて落ち着かないという点が気になる方も多いようです。
 
このように最近の間取りは住まいの中でのONとOFFの境界があいまいになってきていて、メリハリのつけ方を考える必要が出てきていると言えます。

とはいえ、そのバランスがどんな割合だと心地よさを感じるのはご家庭それぞれ。
来客動線をきちんと考えることは、ONとOFFのバランスがとれるちょうどいいポイントを探すためのひとつの方法として有効なんですよ。

ONとOFFのバランスをとる方法は、リノベーションで間取りを変更するといった大がかりなものだけではありません。
家具のレイアウトやパーテーションなどの小物使いによって対応できるケースも多いので、まず来客動線が家事動線と重なっていないかをチェックしてみてくださいね。
 



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