くらし 住空間あれこれ

vol.11 リノベーションを考え始めたら初めに押さえておきたい3つのポイント

こんにちは、住空間設計室CUBEの長菅由美子です。

先日あるイベントで、オープントップバスに乗る機会がありました。
オープントップバスとは福岡市内を走る観光用の2階建てバスです。その名のとおり屋根がありませんが普通に都市高速を走ります(風すごいです)。

今回利用したのは福岡きらめき夜景コースという夜のコースで、まさに観光客気分で90分の小旅行気分を楽しみました。

市内に住んでいると意外に乗る機会がありませんが、自分が住む街の魅力をあらためて知ることができる新鮮な体験でした。
これおすすめです!

さて今回のテーマはリノベーション計画のポイント。

住空間の見直し=リノベーションは時間もお金も労力も使う大きな出来事ですよね。
スムーズに、そしてより満足できる結果を得るためには計画の初めの段階でしておくといいことが実はあります。

そのポイントについて触れていきますね。


 

「さてまずは情報収集を…」はNG


リノベーションを考えはじめたとしたら、あなたはまず何をしようとするでしょうか。

おそらく、ひとまずウェブサイトや雑誌などを見て必要な情報を集めようかな…と考える人がほとんどだと思います。
大きく間取りを変えたいと考えていればリノベーションに関するポータルサイトや建築家と施主のマッチングサイトを見る。
キッチンやバスなどの住宅設備をやりかえたいと考えていれば、気になるメーカーのサイトを見たりショールームに見学に行ったりする…などなど。

私が担当するお客様も9割方こうした行動をとられます。

もちろん情報収集は大切。
けれど情報収集から入るという方法はおすすめしません。

なぜならリノベーションによってどんな住空間にしたいのかを固めないと集めた情報が活用できないから。

まず情報収集から入るというのはいわばゴールを決めずに走り始めるようなもので、労力や時間をムダにする可能性が高いのです。

本当に必要な情報を集め、提案されたプランを選んで決定する。
その一連の作業をスムーズに進めるためには、どんな住空間にしたいのかをざっくりとでもご家族で相談してみましょう。

その際に押さえておきたいポイントはいろいろありますが、ここでは3つ挙げますね。



 

満足度の高いリノベーションとなるポイント3つ

 
①予算額の上限を決める

リノベーションの打ち合わせが始まると、見積金額が予算額をどんどんオーバーしていくということがままあります。

キッチン本体を新しい商品に交換するだけのはずがLDK全体をリフォームすることになった。
リノベーションによって空間全体や一部が新しくなり、これまで使っていた家具がしっくりこなくなって買い替えることにした。
リノベーションでは予想外の項目が後から追加になったりするこうしたケースはよくあります。

「せっかく工事をするのだから」「せっかく高いお金を出すのだから」といった心理が働きやすくなることもあるかもしれませんね。

そんな時に判断基準としてもっておきたいのが予算額の上限。
いくらまで出せるのかという設定がきちんと決まっていると、見積書や図面を見た時に何を採用して何を捨てたらいいのかを冷静に判断できるからです。

ここが曖昧だと、予算オーバーになるだけでなく、預貯金を削ってしまってリノノベーション後の生活費を圧迫…といった状況になることも。
そうなると、物理的にはよくなったとしても心理的には負担が大きくなってしまって、何のためのリノベーションなのか分からなくなってしまいますよね。

「できたらこの範囲におさまったらいいな」という希望の予算額と、「いやこれ以上は本当に出せないから」という上限の予算額と、2つしっかり決めておくことをおすすめします。

 
②要望は全部出してみる

予算の上限を決める一方で、「こんな風にしたいな」という要望についてはどんどん出していきましょう。

要望を出し尽くして、そこから優先順位を決めていくというやり方で進めると全体の要望をまとめやすくなるからです。

あくまでも想像でいいので希望することをすべて書き出す

書き出したらその中から10項目に絞る

選択した10項目を5項目にさらに絞る

その5項目の中で優先順位を決める

この作業を家族がひとりひとり個別でまず行ってみてください。
そしてその後に家族会議でまとめていくといいですよ。

この作業をすると、

・リノベーションで実現させたい強い要望項目を客観的につかめる
・施工会社などのプロに相談する際に要望を正確に、漏らさず伝えられる
・情報収集の際に必要な情報をよりダイレクトに集められる


といったメリットがあります。

事前に要望をまとめて把握していなかったために施工業者の勧められるままに計画が進んでいって、要望と違う仕上がりの空間になってしまった…というケースは少なくありません。

なんといってもあなたやご家族の家、この段階にはしっかり時間をかけていただきたいです。


③リノベーション後の生活をシミュレーションしてみる

リノベーションを計画している間、その後の生活をイメージすることは多いと思いますが、さらにもう一歩踏み込んでシミュレーションをするのがおすすめです。

施工業者さんからもらった図面やパースの中にあなたが入って、その空間を歩き回っているという感じでしょうか。

ここからこう動いたらよさそうだ…とか、この場所からだと窓がないから少し暗いかも…とか、リノベーションによって今とどう生活が変わるのかをなぞってみるのです。

ドアを開けてみましょう。
スイッチを押して電気をつけてみましょう。
窓まで歩いて行ってカーテンを開けて窓も開けてみましょう。
キッチンで料理、洗面室で洗濯、いつもの家事をしてみましょう。

図面を見ているだけでは気づかないことが見つかること、多いんですよ。

このシミュレーションで今よりも心地よい生活がイメージできれば、リノベーションに対する満足度は高くなるはずです。




 

リノベーションは新生活のリスタート地点

今回ご紹介したポイントは、「リノベーションしてよかった!」と最後におっしゃるお客様のほとんどが実行されているポイントの一部です。

まず要望をまとめてから情報収集を始める。
この順番で進めると、施工業者まかせではない、あなた主導のリノベーションがきっとスムーズに進むはずです。

リノベーションはあくまでも新しい生活を作り出すきっかけづくり。
ぜひ楽しんでくださいね! 
 


【インテリアに関するご質問受付中♪】

住まいやインテリアについて相談したいという方のご質問にアドバイスいたします。
どんな小さなお悩みでもOKです。
件名を「住空間あれこれへの質問」と明記の上、column@lisa.co.jpまでメール送信してください。
 

住空間設計室CUBEのHPはコチラ→★★★
住空間設計室CUBEのFacebookページはコチラ→★★★