まち・地元 特集(まち・地元)

読書の秋におすすめ!福岡が舞台になったミステリー小説5選。

読書気分が盛り上がる秋。何を読もうか迷っているなら、“地元密着型”の作品はいかが。秋の夜長に、ハラハラ・ドキドキさせてくれるミステリー小説を紹介!

生まれ育った場所だからこそ出せるリアリティー

“ご当地もの”での執筆を勧められ誕生したミステリー小説「太宰府オルゴール堂 独身貴族の探偵帳」。著者・篠宮あすかさんは、小説の舞台であり、自身の出身地でもある福岡の魅力について、こう語ります。

「福岡の人の持つおおらかな親しみやすさや人情味が、キャラクター作りに生きました。特に太宰府市は、歴史深い土地柄、さまざまな遺跡や言い伝えが残り、神秘的で謎に満ちた雰囲気がミステリーの舞台にぴったり。太宰府天満宮のおみくじなど作品のモチーフとなるものがあるのも魅力的です。作中に出てくるオルゴール堂や隣接する梅ヶ枝餅屋さんは、幼い頃に実際に行ったことのある参道のお店をモデルにしています」

また、主人公が“方言マニア”という設定もあり、セリフに博多弁を多用。「地元を離れている福岡出身の読者から、懐かしいという声をいただきます。県外の人からも、博多弁の受けはいいんですよ」と篠宮さん。

 

宰府オルゴール堂
独身貴族の探偵
篠宮あすか・著(双葉文庫)
あらすじ
舞台は福岡・太宰府市。太宰府天満宮の参道でオルゴール店を営む、32歳イケメン独身貴族で方言マニアの伊東秀。そして、彼の店でアルバイトをすることになった東京出身の女子大生・坂下茉奈。2人の周りで起こる不思議な出来事に、頭脳明晰な変人イケメン×天然女子大生コンビが挑む!
▲最初の事件のカギを握る人物と出会うのが、この太鼓橋の上。季節ごとに紙の色が変わることで知られる太宰府天満宮のおみくじも、重要なアイテム

太宰府天満宮の美しい風景が目に浮かぶ、ご当地ミステリー
小説投稿コミュニティーサイト「エブリスタ」から生まれ、出版社の協賛による「2015年度エブリスタ小説大賞・ミステリー大賞」に入賞し書籍化。太宰府天満宮をはじめ、門前町や周辺駅など、細やかな太宰府の風景描写にも注目を。

福岡は、一度県外へ出ても、また戻りたくなる魅力的な土地。“人情に厚く、食べ物がおいしい”。故郷を離れてから、そんな福岡の魅力は、地元の人だけでなく、全国各地の人にも知られていると感じることが多いです。“ご当地小説”の舞台としても、さまざまな人に愛される街だと思います。
 
福岡県で生まれ、20歳までを過ごす。同作のほか、中洲の屋台を題材にしたファンタジー「あやかし屋台なごみ亭」シリーズなど、故郷の福岡を舞台にしたライトノベル作品を執筆。