くらし 高橋伸子さんの家計簿クリニック

娘の留学費用、総額約800万円。夫は自営業で定年はないものの、老後の資金は大丈夫?

娘が中学を卒業後、海外の高校へ進学を希望。その後は帰国子女として日本の大学に入るのか、現地の大学に進むのか未定ですが、大学独自のスカラシップ制度に受かるよう努力すれば、現地での大学進学もできると娘に伝えています。

高校留学費用は、授業料とホームステイ先の滞在費などで年間200万円強と計算。ほか、帰国時の航空券なども含め総額800万円必要と考え、なんとか出せると判断しました。その後、娘が私立中学の英語科の受験を希望し、老後資金はどのくらいかかるのか分かりませんが、足りるのか不安になっています。

家計は外食費・光熱費・通信費・車関係費などを除いた分を生活費として、家計簿に記載の金額を入れてもらっています。私は今年から、短期のパートを開始。家・車のローンはありませんが、今後購入の場合は夫の貯蓄から出してもらう予定なので、家計に影響はありません。

夫は定年がないので、働ける限り働くと言っていますが、引退後は現在、夫が支払っている費用も含め、年金からの支出となります。こんな状態で娘の高校留学は無謀なのでしょうか?

A
まずは夫の支払い分も含め、細かい支出の把握に努めて
中学受験・留学・老後と、どれも夫婦で方針や対応を話し合いましょう

今から高校留学を見据えて、私立中学受験を目指しているのですね。10歳のお子さん自身が希望なさった、とは驚きました。

わが子の夢をかなえるために、母親のあなたもいろいろ調べているようです。その結果、留学に伴う費用はメドがついたものの、想定外の中学受験希望に、戸惑いを感じている様子。

不思議なのは、大学進学費用にほとんど触れておられない点です。帰国して日本の大学に進学する場合も、奨学金を獲得させるなど、自立心を養っておいでなのかもしれませんね。

多感な時期に異文化に触れることは、将来の可能性を広げるに違いありませんが、応援できる範囲をお子さんにしっかり伝えておいたほうがいいでしょう。

お悩みの老後資金については、いただいた資料では判断することができません。 なぜなら、家計簿に記載されているのが家計費の一部であり、通信費や車関係費など夫負担分の状況が分からないからです。

医療費や交際費や被服費は、黒字分を貯めたもので払っているようでもありますが、支出実態をご自身も把握していないのではありませんか?

また、夫の職種も収入も、貯蓄状況も不明。自営業でも、社会保険(厚生年金、健康保険など)適用事業者で、生涯現役をめざしている点は安心材料ですが、あなたも情報共有すべきです。

お子さんの進路について一人で悩み、不足分をパート収入で、と考えるのはやめましょう。教育資金や老後資金について、夫と話し合うことをおすすめします。

リビング福岡2017年9月16日号掲載