くらし 高橋伸子さんの家計簿クリニック

37歳、生涯独身前提。定年時の貯蓄はいくらあれば?見直すところは?

このコーナーへの応募を目標に家計簿をつけ始め、1年が経った頃から、お金の流れを把握できるようになりました。

生涯独身を前提としたライフプランを考えています。35歳を機に保険を見直し、ぼんやりと行っていた貯蓄を、月6万円、ボーナス時68万円と決め、年間140万円を貯蓄しています。

今回、思い切って新築マンションの購入を決断。約1年後の完成を心待ちにする一方で、不安も大きいです。現在の家賃は月6万円ですが、マンション入居後は月5万2000円の住宅ローンを15年間返済予定。控除の終わる10年目に繰り上げ返済を目標にしていますが、6年目以降は固定資産税もアップ。定年後も、駐車場代など月2万円を支払う予定です。

保険料は45歳時までの分を前納していますが、自動車保険も合わせると収入の約1割にあたります。多いのではと感じつつ、傷病時を考えると減らせません。

独身ということで不安が尽きません。定年時の貯蓄目標はいくらでしょうか。父が退職する数年後には、家族でささやかな旅行など親孝行もしたいです。見直すべき点など、アドバイスをお願いします。

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住宅購入後は、5年単位で収支&貯蓄計画を立てましょう
保険は本当に必要な保障かどうかの見極めを

しっかり生活設計を立て、家計改善に取り組んでいらしたのですね。目標達成に向けて、決めたことを着実に実行する堅実さに、拍手を送ります。

今年はそうした取り組みの3年目。マイホームの購入が目前に迫っています。毎月の住宅ローン返済を、現在の家賃内にとどめる計画なのですね。

課題は、駐車場代やマンションの管理費・修繕積立金などの負担です。固定資産税や住宅減税も含め、当初5年間、そして次の5年間の支出計画を立てることをおすすめします。そうすることで、10年後の繰り上げ返済予定時の貯蓄目標を設定できるはず。その先の生活設計が視野に入り、安心感が増すはずです。

保険については、確かに収入の1割の負担は、目安としては上限です。でも、独身でいくなら、保険は人生の大切なパートナーです。負担額が気になるなら、削ってもいい部分はないか、同じ内容でもっと保険料を安くする方法がないか、点検してください。

たとえば、自らの葬儀費用として積み立てている終身保険200万円は、本当に必要かしら。中途解約しても貯蓄より有利な状況なら継続し、老後資金に繰り入れては?

定年時の貯蓄目標は、セカンドライフ計画を立てた上で設定すべきです。人生はこの先、何があるかわかりません。生涯独身、と決めることもないのでは?

大切なのは、予定外のことが起きたときに対応できる柔軟性です。お父さまの退職祝いは、感謝の気持ちで毎月コツコツ貯めていくのがいいと思いますよ。

リビング福岡2017年10月21日号掲載