くらし 高橋伸子さんの家計簿クリニック

3人目が欲しいけど今の家計では厳しい?戸建の購入も検討中。

4月から長男が幼稚園に通い始め、毎月の貯蓄額が減りました。子どもは3人欲しかったのですが、この家計では厳しいでしょうか。来年度長女が年少で入園できるので、3人目をあきらめる場合は、扶養の範囲内で働くつもりです。

生活費は、毎月つけている家計簿の平均です。長男は学資保険に入っていないため、高校入学までに500万円を目標に貯蓄する予定ですが(長女も学資保険と合わせ500万円目標)、これで足りるでしょうか。

夫が転勤族のため、賃貸ですが、長男が小学校の間に戸建てを購入したいと思っています。その後、転勤辞令が出たら単身赴任になります。この家計ではいくらくらいのローンを組み、いくら頭金を貯めればよいか、教えていただければ助かります。

毎月の黒字分は夫の定期口座に移し、振り込み前に残高ゼロに。長女の学資保険は、家計に余裕のある月やボーナス、児童手当を貯めて、年払いにしています。夫のスーツ代や会社でのお付き合いが必要になった分はボーナス時に別にプールしており、そちらから出しています。

A
マイホームについての希望を夫婦でよく話し合って
単身赴任の場合にかかる費用も調べておきましょう

出生動向基本調査によれば、欲しい子どもの数と予定している子どもの数が違う理由のトップは、「経済的な理由」です。 子育てや教育にお金がかかりすぎることに警戒しているようです。Nさんも同じように悩んでおられるのですね。

ご質問は、「この家計」で3人育てられるか、とのこと。現在の家計は、2人の子どもの将来に年間50万円近く備えながら、年に約100万円の黒字が出ています。

したがって、このまま収入が順調に推移するなら、3人の子育てが難しいとは思えません。政府の子育て支援の強化も追い風ですし。

課題は戸建て住宅の取得とそれに伴う単身赴任、といえましょう。家族が一緒に暮らせる期間をできるだけ長くとることが、親子関係にも家計にも重要です。

持ち家のメリットとデメリット、転勤のサイクルも考慮して、いつ、どこに、どんな家を持つか、夫婦でよく話し合ってください。それにより、欲しいマイホームの物件価格帯や購入予定時期がつかめるはず。その上で頭金やローンの計画を立てるべきです。単身赴任の際に、住居費はじめ二重生活の負担がどうなるかについても、調べておきましょう。

また、あなたが、いつ、どんな働き方をするかにより、家計の余裕度が違ってきます。「扶養の範囲内で」という選択が有利とは限りません。税制や社会保障の動向にも目を向けて対応しましょう。家計管理はとても堅実ですが、貯蓄にも工夫が欲しいところ。長女の預金の見直しから始めてはいかが?

リビング福岡2017年12月16日号掲載