くらし 高橋伸子さんの家計簿クリニック

繰り上げ返済、投資、現状維持…どうすればいい?

子ども2人が社会人となり、独立したため、夫と2人暮らしです。

一昨年、住宅ローンの金利引き下げをしてもらいました。そこで、貯蓄から繰り上げ返済をするか、投資するか、そのままにしておくか、悩んでいます。せっかく金利が下がったのに、繰り上げ返済するのはもったいない気がしますが、返済するのなら、残り643万円のうち300万円を予定しています。3カ月前から、月2万円で確定拠出年金を始めました。夫の会社の景気が悪く、いつ倒産するか、解雇になるか分からない状態。現金(預貯金)で持っておいた方がいいですか。

また、2人暮らしになったのに、支出が多くてなかなか貯めることができません。やはり使い過ぎでしょうか。節約は心がけていますが、夫の楽しみを取り上げるわけにはいかず、困っています。もっと節約すべきでしょうか。

私は働き始めて8年。それまでは内職程度しかしていませんでしたが、子どもを育てていたその頃は、夫の給料だけで生活できていました。今、贅沢しているとは思いませんが、夫の退職金も出ないと分かっているので、老後が不安です。

A
まずは金利が高い方のローンから返済しましょう
節約は、夫婦で立てた生活設計を基に取り組んで

40代で子育て完了、とは驚きました。あなたが40歳で再就職できたのも素晴らしい!  現在約125万円の年間黒字が出ています。積立保険、確定拠出年金、終身保険、個人年金保険の掛け金の貯蓄部分も加えると年間約180万円の貯蓄がふえる計算です。

そこで気になるのが残金643万円の住宅ローンなのでしょう。返すなら300万円分とのことですが、Yさんは2本の住宅ローンを組んでおられます。どちらも変動金利ですが、まずは金利が3・07%の56万円分を返すべき。それにより、毎月1万1568円、返済負担が減ります。

0.975%の金利の587万円の方は、金利が上がったら急ぎ繰り上げ返済できるように、当面は貯蓄をふやすことに専念してはいかがですか。

資産運用に関心があるようですが、投資は時間をかけてじっくり行うのが健全。確定拠出年金を始めたのは正解です。今後は運用成績をチェックしながら、投資について学ぶことが大切。運用商品の乗り換えなど自己責任原則に基づき選択できるようになりましょう。

そのほかには、何らかの原因で相場全体が下がった時に、東証株価指数や日経平均株価に連動するETF(上場投資信託)に少額投資するのも、投資初心者におすすめです。

元本保証の貯蓄では、普通預金以外も視野に入れるべき。定期預金や個人向け国債についても勉強してください。

節約したいなら、かけたい費目と削るべき費目を決めるのがポイント。将来の生活設計を立てた上で、小遣いや交際費など夫婦でルール作りを。


リビング福岡2018年5月12日号掲載