くらし 高橋伸子さんの家計簿クリニック

奨学金の返済と車の購入、優先すべきは?

夫の奨学金の返済が35歳まで毎月1万円ずつ、残り6年ほどなのですが、一括返済をするか迷っています。というのも、300万円ほどのファミリーカーの購入を希望していて、毎月2万円ずつ貯蓄している夫の普通預金が200万円貯まったタイミングで、と計画中です。

奨学金を一括返済する場合は夫の普通預金から支払うつもりなので、車の購入は先延ばしにする予定。返済後は今、奨学金にあてている分も毎月貯蓄して、あらためて200万円貯まったら車を購入しようと思っています。

車は以前は2台ありましたが、夫の職場が家から近いため2年前に1台手放しました。でも、いずれ私が仕事をすることを考えると、2台必要かなと思っています。長男が来年から幼稚園に入りますが、第2子を考えており、2人目が幼稚園に入園する頃にパート勤務を始めたいです。

車を購入する際に、足りない分を他の貯蓄で補うか、ローンを組む方が賢いのかを含めて、良きアドバイスをいただけるとうれしいです。

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奨学金の一括返済を優先した方がよいでしょう
将来の支出をふまえ、購入車種は再検討の余地あり

車を買い替えるために、コツコツ積み立てているのですね。お便りによれば、ボーナス収支の黒字額も、車の購入のために夫の普通預金にストックしているそうです。

奨学金を返しながら貯めた場合、約2年後に目標の200万円に到達します。奨学金の一括返済を実行したとしても、3年弱で目標に届く計算です。

そのくらいの実現時期の差であるなら、奨学金の返済を優先した方が健全。借金がなくなってから購入したほうがいいですよ。ただ、それにつけても気になるのは、貯蓄目標額=購入予定額、ではない点。100万円の不足分をあなたの貯蓄で埋めるか、ローンを組むか、悩んでおられます。

今は欲しい車のことで頭がいっぱいなのでしょうが、何のために300万円のファミリーカーを買うのか、冷静に考えてみる必要があります。200万円の予算でも、家族4人がゆったり乗れる車は手に入りませんか。あなたの再就職で車がもう1台必要になることを考えれば、予定外の貯蓄の取り崩しや新規ローンは避けた方が賢明では?

趣味などで高額の車を買いたい場合も、自動車税をはじめ、維持費などが高くつくことも計算に入れて判断すべきです。なお、現在は会社の家賃補助により、住居費が安くすんでいるようです。家族が増えることや、子どもの成長に伴い、住み替えが必要になることも考えておきたいですね。

毎月の家計の黒字の行方も気になります。来年から幼稚園費がかかることを前提に、しっかりストックして――。


リビング福岡6月2日号掲載