くらし 高橋伸子さんの家計簿クリニック

娘が学生のうちに定年退職、老後まで乗り切れる?

4年前にお互い晩婚で結婚し、高齢出産で3年前に長女を授かりました。産休・育休から仕事復帰して1年半が経ち、現在は時短勤務中。仕事と家事・育児の両立にもやっと慣れて、生活に余裕が出てきた頃です。

立地の良い中央区の賃貸マンションに住んでおり、家賃こそ高いですが、そのほかはそれほど贅沢している気はしていません。それにもかかわらず、毎月の貯蓄額がほぼゼロです。

夫婦で相談し、2人目の出産は考えていません。娘は小学校から高校まで私立に通わせるつもりで、学費の出費が増えるのに加え、娘が学生のうちに定年退職を迎えるなど、収入が減少する可能性があり心配です。教育費としては、学資保険で300万円を全期前納済みです。

家賃の出費を抑えるためにマンション購入を勧められることもありますが、この年齢でローン返済の重荷もきつい気がしています。高齢で子育てしていく私たちが一人娘を不自由なく育て上げ、老後の生活の心配もないよう、これからどのように家計を見直して貯蓄していけばよいか、アドバイスをお願いします。

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高校卒業までは収入内で、大学費用は学資保険と貯蓄から
老後費用は退職金や年金を基本に、今から貯蓄の運用にも工夫を

仕事や経済的な基盤を確立してからの結婚・出産で、とても安定感のある家計です。

毎月の貯蓄がゼロであることを気にしておいでですが、持株会での株式購入も貯蓄ですよ。特別収支の黒字80万円超も、夫婦の普通預金にストックされているようです。

株式や黒字分を合わせると、年間180万円近くも貯蓄できています。さらに貯蓄したいなら、日用品費と雑費の引き締めを検討しましょう。

娘さんが大学を卒業する予定の19年後は、夫66歳、妻59歳。その前に管理職定年があったり、継続雇用になって収入が減るなどが予想されます。

でも、共働きであれば、勤務先の業績や税・社会保障などの動向を注視しながら、対応していくことができるはずです。貯蓄の運用も工夫すべきです。 お子さんは、小学校から高校まで、あなたの母校で教育を受けさせる予定だとか。お便りによれば、制服や通学費、習い事など諸費用を含め、12年間の教育費は1500万円と見積もっておられます。

年平均125万円ですが、4年後にあなたが時短勤務からフルタイム勤務に戻ると、年収が80万円以上増えるそうです。黒字分や保育料相当額を合わせると、十分手当てできるのでは?

大学費用は学資保険とそれまでの蓄えでまかない、老後の生活は退職金や夫婦の年金を充当していくことになるでしょう。とはいえ、将来は何が起きるか、誰にも分かりません。状況に合わせて対応していくことが大切です。お子さんの自立心も、しっかり育ててくださいね。