くらし 高橋伸子さんの家計簿クリニック

早期退職に向けた老後資金の良い運用方法は?

この春3人目の子どもを出産し、現在育休中。来年4月の復職を予定しています。時短にするか、フルタイムにするか迷っていますが、フルタイムなら毎月20万円、ボーナス70万円ほどの収入が見込めます。

家計は毎月黒字で、黒字分をそのまま銀行に貯めています。保険料は全て年払いに。夫の終身保険の払込期間はあと4年ほどで、長男の教育資金にあてるつもりです。長女の学資保険は払い済みで、次女にも今後、同様の学資保険を考えています。

夫婦ともにあまり物欲がなく、子どもたちに財産を残したい、老後は子どもたちに迷惑をかけず生活したいと考えています。昨年からiDeCoを、10年前から投資信託の小型株もやっていますが、普通預金にある貯蓄の運用方法を悩んでいます。

また、2人とも55歳での早期退職を考えていますが、そのためには、どのくらい貯蓄が必要でしょうか。家は4年前に3000万円を借り入れて建て、車も3年前に購入していて、近々の大きな出費はなさそうです。

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普通預金の貯蓄は、定期預金かネット定期を検討して
老後の健康状態や住居・車の老朽化による出費の可能性も忘れずに

共働きでしっかり貯蓄なさっていますね。しばらく時短勤務をしても、経済的には支障がないと思われます。

育休明けの働き方をどうするかについては、勤務先の状況とあなた自身のキャリアプランをよく考え決断することが大切です。

保険については、年払いや全期前納など、前倒しで払っているようです。夫の終身保険は払い込み満了後、必要なタイミングで中途解約して教育資金にあてるのですね。

子育てで忙しい中、貯蓄と投資と保険の3つに目配りし、攻めと守りのバランスを上手にとっていると感じます。

普通預金が多いことを気になさっていますが、すぐに使う予定のないお金は、利便性の点から総合口座の定期預金か、利回りの点からネット定期にするなどの検討を。

驚いたのは、夫婦ともに55歳での早期退職を考えておられる点。夫は19年後、妻は21年後ですから、次女はまだ学生のはずです。

早期退職時の必要貯蓄額をお尋ねですが、子どもにいくら残したいか、どんなセカンドライフを送りたいか、などもわからず試算するのは不可能です。

退職金や公的年金額にも大きく左右されますし、健康状態でも異なります。家や車も経年劣化しますから、メンテナンスや買い替え費用も必要です。

目標額を決めて貯蓄し、すっぱり仕事をやめる、というプランには無理がありすぎます。

早期退職を希望なさるのは、もしかして夫婦で何か始めたいことがあるのかも。それならば夢を計画に落とし込んで、それにかかるお金を計算することをおすすめします。

リビング福岡2018年10月6日号掲載