くらし 高橋伸子さんの家計簿クリニック

これから増え続ける出費、どう対応したらいい?

昨年、築12年の中古戸建を購入。ボーナス払いなしで、2052年に完済予定です。子どもが生まれ、妻は現在正社員から短時間勤務のパートに変更して働いています。

子どもが大きくなるにつれ、学費(全て公立に通わせる予定)、ランドセル、学習机などが必要になります。今後3人目を授かれば、おむつやミルクなどのお金もかかりますし、軽自動車から200万円前後の中古のミニバンに買い替えようとも思っています。

お互いの両親も60歳となり、10年、20年後には介護が必要となるかもしれません。そして、私たち夫婦の老後の備えもしなければなりません。退職してから、老人ホーム代や毎月の生活費、墓代などがかかってきそうですが、テレビでは「5000万円の貯蓄では足りない」と耳にします。

節約、節約と窮屈な生活も体に良くないため、休日は家族で外食や公園などへ出かけています。

今後の注意点や、家計簿の見直し点、必要な資金など、ご教示いただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

A
貯蓄や投資だけでなく、万一の際の備えにも目配りを
支出増への不安は、具体的な方針を立てることから対策を始めましょう

とてもパワフルな家計です。負債(住宅ローン)2050万円に対し、金融資産が合計2100万円もあるようです。

ローンの繰り上げ返済も可能な状況ですが、為替証拠金取引や株式、不動産投資信託に投資したほうがトク、と考えているのでしょうね。

でも、金融資産の3割近くを投資に回しており、リスクを意識すべきです。うまくいっているときはいいですが、相場が反転したときは損失を抱えることになりかねません。

特に為替証拠金取引は投資というよりは投機であり、元本を上回る損失が出ることもありえます。心して運用すべきです。

もう一つ気になるのは、各金融資産残高が100万円単位である点。投資商品は日々、値が動きます。投資額の把握だけではダメ。定期的に時価評価して、損益を計算する習慣をつけてください。

普通預金に1500万円も預けている点も、見直すべき。3カ月分の生活費以外は、定期預金などに預け替えてはいかがですか。

家計収支は、なんと年150万円近い黒字です。貯蓄性の高い積立保険(夫60歳時に1000万円の返戻金)も含めると、手取り収入の4割が貯蓄に回っています。

夫婦とも月1万円の小遣いであるなど、支出をうまくコントロールしていますね。

でも、家族の病気やケガや賠償責任の保険、家財の保険など、安心のためのお金をセーブしすぎているかも…。再点検しましょう。

将来の支出増については、何にどうお金を使うか、具体的に方針を立てて準備を――。

リビング福岡2018年10月27日号掲載 ※情報は掲載時点のものです