くらし 高橋伸子さんの家計簿クリニック

退職後の準備、計画通り進めても大丈夫?

夫の定年が近付き、退職後の準備中。年金が満額もらえる65歳まで、なるべく退職金を減らさず生活したいと思っています。長男・長女は独立し、県外に進学した次男も来年から社会人になります。介護が必要な親の施設が見つかり、私も時間ができたため、昨年から仕事を始めました。

今までずっと官舎住まいでしたが、昨年ローンを組み、家を建てました。退職金で返済することも可能ですが低金利(10年固定)であること、住宅ローン控除がまだ受けられること、団体信用生命保険に入っていることなどから、しばらく継続する予定。ローンは元金均等方式で元金も減っていくので、10年後に金利が上がった場合など、状況に応じて一括返済も検討するつもり。このような計画でよいでしょうか。

また、次男の就職で教育費がかからなくなるので、企業型確定拠出年金のボーナス払いを増やしたり、退職時一時金受け取りを利用しようかと考えています。定期預金より税金面で優遇されるのでは…と思いますが、どうでしょうか。アドバイスをお願いします。

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住宅ローン返済は計画通りに進めてよいでしょう
節税運用として、iDeCoやNISAなどの投資商品も検討してみては

定年前に家計の再点検を始めたのですね。退職金をもらっても、公的年金のフル支給まで手を付けないという方針を立てている点はよいと思います。

現在の家計は引き締まっていて、不透明な部分はほとんどありません。特別収支の「その他」も内訳明細がついていましたし、医療費控除の還付金や共済の配当などの使途(レジャー、被服等)も明らかになっています。

家計がこのようにすっきり整理されていると、何かあってもすぐに対策を立てられます。これからも、この調子で家計管理しましょう。

おたずねの住宅関係費に関しては、ローンの組み方も一括返済計画もお見事。元利均等返済でなく、元金均等返済を選択した点も、今後の減収対策として、よい判断でした。

今後の家計の変化ですが、次男が独立すると、年間約190万円の軽減が見込めることが家計簿から読み取れます。

当面は夫婦のボーナス分が丸々貯蓄に回せる状況ですから、貯蓄や運用計画が立てやすいですね。

企業型確定拠出年金のボーナス払いは〇ですが、退職時の受け取り方の損得はケースバイケース。退職前によく検討すべきです。

昨年から共働きを始めたようですが、収入増がそのまま黒字として出ています。その中から、iDeCoやNISAなど節税運用できる投資商品の利用を、妻のあなたも検討してはいかがですか。

子育てや介護で大変な時期を乗り越え、経済的には安定期を迎えつつあるI家。貯蓄だけでなく、趣味やボランティアなどにも注力し、生活の質を上げるといいでしょう。

リビング福岡2018年11月24日号掲載 ※情報は掲載時点のものです