くらし 高橋伸子さんの家計簿クリニック

子育て後、住宅ローン返済や老後資金を貯めるには?

毎回楽しみに拝見しています。夫が数年前に転職し、年収が大幅に下がりました。子どもたちの教育費がかかる頃だったため、貯蓄もできず、なんとかやりくりし、今も続いています。

今年の春に長女が専門学校を卒業し、ようやく独り立ちをしました。今は1人暮らしで頑張っていますが、保険だけはそのまま負担。長女の進学費用にかかった400万円は、150万円は学資保険でまかないましたが、250万円は貯蓄や月々の家計から…。来年は次女の進学も控えており、その費用も貯蓄から切り崩すことになりそうです。

夫が定年を迎えるまで、およそ15年ほど。夫婦とも、定年まで二馬力で頑張るつもりですが、夫の会社は退職金制度がないのも心配。住宅ローンも夫の年齢で72歳まで組んでいますので、繰り上げ返済しなければなりません。

老後のための貯蓄も、子育てがひと段落したら…と考えていました。夫婦ともども20年以上厚生年金に加入していますが、公的年金以外の老後の資金も準備しなくてはと、焦りが募るばかりです。よきアドバイスをお願いいたします。

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住宅ローンは、まずはボーナス払いへの対策を考えて
老後費用は、次女が独立してから貯める計画でOK

教育費負担が重くなる時期に減収とは大変でしたね。激務より転職という選択をした夫をしっかり支えていらしたあなた。その努力を称えたいです。

今は長女が独立して、定期預金やボーナス貯蓄も含め、年間100万円近い黒字が出る状況になっています。心配は次女の進学にお金がかかることと、老後資金の準備のようです。

来春からの次女の教育に長女と同じく400万円かかるとしましょう。これは次女の貯蓄150万円と年間黒字2年分、それに普通預金の取り崩しで、対応したいところです。

上手にやりくりすれば、次女の独立時まで定期預金は取り崩さずにすみそう。課題は、通勤に使っている車の買い替えです。必要経費と割り切って、賢く乗り換えましょう。

Mさんの場合、夫婦とも50歳前に子育て完了。当初の計画どおり、老後資金はそれから貯める作戦でOKです。

住宅ローンは、夫72歳で完済の契約ですね。年金生活で重荷になるのは、ボーナス払い。対策を検討しましょう。

金融機関によっては、繰り上げ返済をする場合に、ボーナス支払い部分に優先的に入金できるケースもあります。

ほとんどの銀行では、ボーナス払い併用から月々のみに変更できますが、手数料に注意が必要です。

M家では、車や家関連費を毎月タンス預金して、支払いに備えています。ローンのボーナス払いも、家関連費として、毎月の収入からストックしておくといいかもしれません。

老後資金はNISAなど節税がきく制度も活用して、焦らずにコツコツ積み立てるといいでしょう。

リビング福岡2018年12月1日号掲載 ※情報は掲載時点のものです